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顔一面がヒゲ? イトヒゲモジャハゼ発見

2007年12月08日

 沖縄周辺やインド洋などの暖かい海にすむハゼの仲間「イトヒゲモジャハゼ」が、和歌山県すさみ町の海岸で見つかったと、同町の「町立エビとカニの水族館」が発表した。本州で発見されたのは、初めてという。

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「ヒゲ」だらけの顔が愛らしい「イトヒゲモジャハゼ」=すさみ町江住の「町立エビとカニの水族館」で

 イトヒゲモジャハゼは体長約2.5〜3センチ。顔一面がヒゲのような細い皮に覆われているため、この名がついた。夜行性で、砂の中に隠れていることが多いという。

 同水族館の平井厚志研究員(24)が11月23日夜、すさみ町の海岸の潮だまりで3センチほどのハゼ3匹を見つけて持ち帰った。ハゼにくわしい海南市の県立自然博物館の平島健太郎学芸員(34)に連絡し、調べたところ、本州では未発見のイトヒゲモジャハゼと分かった。

 平島学芸員は「低水温に弱いが、個体数が少なく、生態はよくわかっていない。もし、すみ着いているなら分布域が変わる」とし、「すみ着いているかの判断は、春から夏にかけて卵を持っているメスが見つかるかどうかなどの観察が必要だ」と話した。平井さんは「このハゼをすさみ町の宝として見守っていきたい」。同館では採取した3匹を展示する予定にしている。

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