グーグル携帯:来春にソフバンクも投入-ドコモの第2弾は夏までに
駅 義則国内携帯電話同3位ソフトバンク モバイルは10日の冬春向け端末発表に合わせ、米グーグルの無償OS (基本ソフト)「アンドロイド」搭載機種を来春発売すると表明した。 国内最大手NTTドコモに追随する形。スマートフォンでは米アップル の「iPhone(アイフォーン)」を代行販売している。
山田隆持ドコモ社長もグーグル携帯について同日の発表会で、今夏 投入の台湾HTC製の端末に続き、英ソニー・エリクソン・モバイルコ ミュニケーションズが海外で販売中の端末を「来年春から夏に掛けて出 したい」と語った。冬春向けではドコモ初の韓国サムスン製端末として 別のスマートフォンを投入する。
孫正義ソフトバンク社長は発表会で「スマートフォンの王者は世界 的に見てもアイフォーン」だが、多様な顧客ニーズに対応してグーグル 携帯を投入すると説明。孫社長は「相手も世界で発表していない新機 種」だとして、供給元に関する言及は避けた。新端末は3.7インチの有 機EL画面などを搭載する予定。
今回発表ではソフトバンクが、無線LAN(域内通信網)を併用し て大容量データを送受信できる機種を一気に8機種投入するとした。合 わせて携帯向けに映画や雑誌、新聞などの内容を無線LAN経由で配信 するサービスを開始する。データ関連収入の拡充が狙い。
孫社長はデータ通信を呼吸になぞらえ、既存の携帯通信網が「鼻」 だとすれば、容量の大きい無線LANは「口」だと説明。新サービスで はコンテンツ(情報の内容)を携帯向けに「最適のサイズとレイアウ ト」で提供すると語った。
同じくデータ通信収入拡充を掲げるドコモも今回、契約世帯別に設 置する小型中継局の提供サービスを開始すると発表。光ファイバーなど 固定通信網とつなげば、携帯による高速通信が可能になる。
山田氏は無線LANに関し、ドコモも併用サービスをすでに手掛け ていると強調し、携帯電話向けでは「補完的」なものに過ぎないと語っ た。このほかドコモは、表示部分と本体を分離可能で、通話しながらメ ールの内容などを確認できる富士通製の端末も来春発売する。