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中国の民主活動家、劉暁波氏が死去-10年に獄中でノーベル平和賞受賞

中国の一党独裁廃止などを訴え投獄され、獄中でノーベル平和賞を受賞した民主活動家、劉暁波氏(61)が13日、がんに伴う合併症で死亡した。国際社会は国外での治療を望む劉氏を後押ししていたがかなわなかった。

  中国当局は先月、服役中の劉氏の病状が悪化したことから遼寧省瀋陽市の中国医科大学付属第一病院に移送した。瀋陽市の司法当局は同氏が多臓器不全のため死去したとウェブサイトで発表した。

Video of China's Liu Xiaobo on YouTube

治療を受ける劉氏

Source: Kyodo News via Getty Images

  2010年の劉氏へのノーベル平和賞授与に対し中国政府は強く反発した一方、国際社会からは同氏の釈放を求める声が高まった。  

  ティラーソン米国務長官は声明を発表し、劉氏は「中国と人類の発展のために生涯を捧げた」と述べた上で、「平和的な民主改革を訴えたことで中国で長期刑に服し、その途中で亡くなった」と述べた。

  作家でもある劉氏は09年12月25日に国家政権転覆扇動罪で懲役11年の判決を受けた。直接選挙や集会の自由を求める「08憲章」の起草で中心的な役割を担ったとして、08年12月以降、拘束されていた。

原題:China’s Jailed Nobel Peace Prize Winner Liu Dies From Cancer (2)(抜粋)

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