これで完璧! iPhone"名刺管理"アプリ4選:ソーシャル連携アリ/ナシで選ぶ

名刺整理は、ビジネスパーソンにとって日常的で最も大事、でも誰もが管理が面倒だと感じている仕事の1つ。交換した後、すぐにデータ化して取り込める名刺管理アプリ4本を特徴別に紹介しよう。

1. AIで賢く認識、ビジネスSNSと名刺データを連携させて管理する

Wantedly People 名刺管理&一括スキャンの無料連絡先アプリ

Wantedly, Inc

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ビジネスSNS、Wantedlyが提供する名刺管理アプリ。4月にPC版も登場した。テーブルの上に並べられた最大10枚までの名刺データを、それぞれ認識してスキャンし、即連絡先として保存できる。

AIの学習を活用し、スキャンすればするほど精度があがるという。筆者の個人的印象では、名刺の認識の精度は今回紹介する中でも最も高く感じられた。2016年末に登場した後発アプリだけあって、Eight、SanSan、CamCard、Evernoteなど、先行する名刺管理アプリのデータもCSV経由でインポートできるようにしている。

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他社サービスからの移行を促す画面も用意。後発サービスらしい機能だ。

また、PFUのスキャナー「ScanSnap」とアプリ内で接続できるため、数百枚溜まった名刺をスピーディにデータ化したい時に良い。デスクで落ち着いて作業したい際にも、出先で複数枚の名刺をスキャンしたい時でも、活躍してくれるアプリと言える。なお、名刺管理というと、もらったデータをどう整理するかのみを考えてしまうが、このアプリが真価を発揮するのは、自分自身のオンライン名刺として活用する際。

Wantedlyの本来のサービスは、自分のプロフィールを公開し、マッチングを行うSNSだ。このアプリで自分の職歴・学歴・ソーシャルでの活動を記入し、URLでシェアできるオンライン名刺として利用できる。

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また、自分がスキャンした他者のデータにも、URLを発行できるため、チーム内での情報共有に便利。リンクには期限が設けられており、時間がたつと消えてなくなる。情報漏洩のリスクを最小限に抑えられる。

Wantedly Peopleでスキャンしたデータは、他の名刺管理アプリ同様にクラウドで管理される。メンバー登録さえしておけば、どのデバイスからも閲覧できる。所属する企業や団体のルールによっては賛否両論あるところだが、転職しても以前の繋がりを残せる、というのもメリットだ。

2. 無料クラウドノート「OneNote」で名刺を管理

Office lens

Microsoft Corporation

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マイクロソフトが提供するスキャンアプリ。名刺・写真・ドキュメント・ホワイトボードにわけてスキャンできる。スキャン時は自動的に枠が検出され、自分でシャッターボタンを押す。自動的に取り込むスタイルだとブレやすいため、スキャンした画像を綺麗に残したい人に向いている。スキャンした名刺データは、無料のクラウドノートOneNoteと連動させて管理ができる。

Office lensでデータをエクスポート(書き出し)すると、画像+電子名刺の標準フォーマットvcfで、OneNote内に保存される。この形式であれば、他の名刺管理アプリにデータを移すことができるし、年賀状作成ソフトなどに取り込むこともできる。汎用性の高いも特徴だ。

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OneNoteとの連携が純正で用意されている。Office lensで取り込んで、そのままOneNoteに書き出す、という流れで使える。打ち合わせメモも名刺管理も集約するという考え方はEvernoteにも通じるものがある。

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OneNote側でデータを見たところ。vcf形式になっているので、後日他のサービスへのインポートに使うといったような汎用性の高さもある。

3. 老舗アドビのPDF化対応のスキャンアプリ

Adobe Scan: PDFスキャナー、ドキュメント、レシート」

Adobe

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PhotoshopやIllustratorなど、デジタル画像の扱いでは"老舗"のAdobeがリリースしたスキャンアプリ。名刺のフチを検出し、自動的にシャッターが押される仕組み。複数枚を次々に撮影したい時に良い。スキャン後はオートクリーニングを行い、画像を鮮明に記録してくれる。OCR(光学文字認識)機能も搭載されている。

AdobeScanは元々、紙の書類をPDF化するのに長けている。スキャン後すぐに変換できて、テキスト編集が可能な注釈が追加できるのは本家ならでは。テキスト編集は、別途Adobe Acrobat Readerアプリで行う。インストールしておけば、自動で立ち上がる仕組みになっている。

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Acrobat Readerアプリをあらかじめインストールしておくと、スキャン後に自動で立ち上がる。

利用にはメンバー登録が必要。登録は無料。Adobe Creative loud などを利用している人は、そのアカウントでログインできる。Adobe Document Cloudと連携すると、どこからでもPDFデータを取り出せるようになる。

名刺データを保管しておきたいが、自分の連絡先とは同期できない・禁止されているというケースで役立ちそうだ。

4. 根強い人気をもつ名刺管理アプリ

CamCard:名刺管理·日本語他16言語対応

INTSIG Information Co.,Ltd

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iPhone 3GSの頃から、名刺管理に活用されてきた人気のアプリCamCard。枠の検出、撮影は、どちらも自動で行われる。名刺のスキャンに特化しているため、余計な操作がいらないのが良い。スキャンすると、名刺編集画面に移動する。実際の画像をみながら、OCRの検出ミスを確認し、手入力で修正できる。

特徴は、スキャンデータを即、iPhoneの連絡先と同期できること。カメラロールの写真も読み込めるため、手元にない名刺データのスキャンも可能だ。たとえば同僚に「名刺の写真を撮ってメールで送って」とお願いして、画像データから取り込むといったこともできる。

その他、SNSのアカウントや、誕生日、写真イメージを追加することもできる。営業の現場で、相手の情報をより多く記録しておきたい場合に便利に使えるはずだ。

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スキャンした名刺に追加できる情報。「記念日」なんかは営業職的な視点で活用できそうだ。


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登録できるソーシャルアカウントは多い。海外のアプリなので日本では馴染みの薄いサービスなども含まれている。


弓月ひろみ:デジタル文筆家。Podcast「Apple Clip」アシスタント。iPhoneケースを500所持するコレクターとして「マツコの知らない世界」「中居正広のミになる図書館」「所さんのニッポンのミカタ」出演。総動員数35万人のアートイベント、iPhoneケース展ほか、PRイベント等のプロデュースや運営も行なっている。Twitter @yuzukihiromi / 公式サイト http://yuzukihiromi.net/

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