「#ハサウェイ大嫌い」から10年。アン・ハサウェイが誹謗中傷された過去を振り返り、伝えたいこと

    ロサンゼルスで「ELLE’s 2022 Women in Hollywood」が開催され、『プラダを着た悪魔』などで有名な俳優のアン・ハサウェイが登場。10年前に受けた誹謗中傷について、当時をふり返った。

    Rin Yoshitani
    by Rin Yoshitani

    吉谷 麟 BuzzFeed Localization Intern, Japan

    アメリカ・ロサンゼルスで10月17日（現地時間）、雑誌「ELLE（エル）」主催の「Women in Hollywood（ウーマン・イン・ハリウッド）」が開催された。

    Rodin Eckenroth / FilmMagic, Jon Kopaloff / WireImage,

    「Women in Hollywood」は、ハリウッドで活躍する女性たちを称える式典だ。

    第29回となる今年は、映画『ウエスト・サイド・ストーリー』で第94回アカデミー助演女優賞を受賞したアリアナ・デボーズ（左）や、『クレイジー・リッチ！』のミシェル・ヨー（右）などが登場した。


    式典には、『プラダを着た悪魔』や『マイ・インターン』で主演を務め、アカデミー賞受賞やノミネート経験を持つ、俳優のアン・ハサウェイも登場。

    Jon Kopaloff / WireImage via Getty Images

    雑誌「ELLE」によると、彼女はスピーチで「女性に、特にすばらしい活躍をみせている女性たちに対し、よろこびの気持ちをもってほしい」と語ったうえで、大バッシングを受けた2013年をふり返った。

    Jeffrey Mayer / WireImage

    アン・ハサウェイは、2012年に公開された映画『レ・ミゼラブル』でファンティーヌ役を演じ、2013年アカデミー賞助演女優賞を受賞した。

    授賞式のスピーチでは声をふるわせながら、喜びと感謝の気持ちを語ったが、ネット上では「わざとらしい」と批判の声があがっていた。

    それらが原因となり、当時は「Hathaway（ハサウェイ）」と「Hate（ヘイト）」を組み合わせた「#Hathahate（ハサヘイト：ハサウェイ大嫌い）」というハッシュタグまで生まれた。

    「10年前、わたしは新たな視点から、憎しみの言葉を見つめる機会を得ました。その言葉は、わたしが7歳のころから自分に使っていた言葉でした」

    Frazer Harrison / Getty Images for ELLE

    「自分自身で与えていた痛みが突然、ネット上で膨大になって返ってくる。そんなことが本当に起こりました」

    「そんなことが自分の身に起きてから、『これは違う』と思いました。憎しみで満たされたエネルギーとは関わりたくないと、気づいたのです」

    Rodin Eckenroth / FilmMagic

    「どんなレベルであれ、このような場所から何か美しいものが生まれることはありません」

    「憎しみのエネルギーに心を費やし、それを恐れて生きることも、自分を含め誰にでも、どんな理由でも憎しみの言葉を使うことはやめました」

    「人々は他人の行動を批判することも、許すこともできます。しかし、人格の良し悪しを判断したり、その人の存在を否定することはできません」

    Vivien Killilea / Getty Images

    「苦しみは、生命と対をなすものだと思います。厳しい土壌では、まともに育つものなどありません」

    「人々は憎しみを学びます。それのよいところは、憎しみを知っている人は誰もが、学べる能力を持っているということ」

    Axelle / FilmMagic

    「私たちには脳があります。憎しみを学んだ人が、愛についてふたたび学んでくれることを願っています」

    「憎しみを口にするのではなく、自分の人生を愛してあげてください」

    Araya Doheny / Getty Images

    アン・ハサウェイのスピーチ全文は、ELLEの記事（英語）で読むことができる。

    BuzzFeed Japanでは、バラエティーに富んだ海外ニュースを発信しています。

    驚きの写真の数々に、思わず共感してしまう体験談、セレブの最新情報から徹底的に掘り下げた調査報道までーー。「世界のイマ」がわかるホットな話題をお届けします。