2011年11月07日
ブループラネット賞の米ルブチェンコ博士「福島の原発対応は正解」
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:旭硝子
右からバンカー・ロイ氏、ルブチェンコ博士、田中理事長

旭硝子財団(理事長・田中鐵二氏)は7日、2011年(第20回)「ブループラネット賞」の受賞者記者会見を行った。

受賞したのは米国のジェーン・ルブチェンコ博士、(商務省次官、米国海洋大気局局長=NOAA)と、途上国農村地域の貧困や生活支援の教育活動を実施している組織であるインドのベアフット・カレッジ。記者会見には、ルブチェンコ博士およびベアフット・カレッジのバンカー・ロイ代表が出席した。

会見でルブチェンコ博士は、「NOAAでは、海洋や海洋資源を管理するとともに、海洋・沿岸生態系に影響を及ぼす活動を規制している」としたうえで、津波の影響で被害を受けた東京電力福島原発事故の対応について、「海洋中の放射能は迅速に希釈された」と指摘し、「日本の機関が実施していること(対応)は、正しいと思っている」と語った。また、科学者の責務について「科学者は、新しい技術を開発するだけでなく、社会に奉仕する義務を負っている。聞く耳を持つことが重要である」と強調した。

一方、ロイ代表は、「科学者は、世界の貧しい人とコミュニケーションをとることが重要である」とし、とくに「双方向での学びがポイント」になると指摘した。