豊田佐吉翁奨学生7人が墓参り 湖西市・妙立寺
2022年8月6日 05時05分 (8月6日 05時07分更新)
トヨタグループを創業した豊田家の寄付による「豊田佐吉翁記念奨学金」を受けた湖西市出身の高校・大学生七人が五日、同市吉美の妙立寺を訪れ、市出身の発明家・豊田佐吉の墓参りをした。地域ゆかりの発明王の功績をしのんで感謝をささげるとともに、今後の活躍を誓った。 (鈴木太郎)
奨学制度は、経済的な理由で就学が難しい湖西市出身の高校・大学生らのため、佐吉生誕百年の節目の一九六七年、豊田家の寄付で始まった。五十五年間の累計で三百五十人が利用し、本年度は高校生二人と大学生七人、大学院生一人の計十人が受け取っている。奨学生らは制服やワイシャツを着て寺を訪れ、墓前で順に手を合わせた。
本年度から制度を使い始めた愛知学院大一年、湯浅和熙(かずき)さん(19)=湖西市新居町出身、愛知県長久手市=は「アルバイトだけでは学費や一人暮らしの生活費が十分でなく、感謝の気持ちを込めてお参りした。大学では心理学を学び、警察官になって世の中の役に立ちたい」と話した。
生徒と学生らは墓参後に同県豊田市のトヨタ自動車本社を訪れ、同社の担当者に近況を報告したほか、長久手市のトヨタ博物館を見学した。
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