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【富山】クリケット熱 日本に届け 高岡出身 男子代表・桜野副主将

2023年9月26日 05時05分 (9月26日 11時12分更新)
初のアジア大会に挑む桜野玲央選手=栃木県佐野市の市国際クリケット場で

初のアジア大会に挑む桜野玲央選手=栃木県佐野市の市国際クリケット場で

アジア大会あす初戦 「競技知るきっかけに」

 富山県高岡市生まれの桜野玲央選手(24)がクリケット男子日本代表として中国・杭州市で開幕したアジア大会に初出場する。「日本や富山の人たちに競技を知るきっかけになれば」と話している。初戦は27日で、準々決勝進出を目指す。(磯部愛)
 日本人の母、ニュージーランド人の父の元に生まれた。5歳で高岡市からニュージーランドへ渡り、6歳で同国で人気のクリケットを始めた。
 クリケットは地面に立てた「ウィケット」と呼ばれる棒に向かって投げられる球を、板状のバットで打ち返す。社交性も重んじられ、長い試合の合間には、お茶などを楽しむ休憩時間があるのも特徴。「コミュニケーションを取って、いろんな人と仲良くなりやすいスポーツ」と魅力を語る。
 現地の大学を卒業した後、知人の紹介で、日本クリケット協会(栃木県佐野市)のスタッフの募集を知り、競技を広めるために昨年4月に来日。協会職員として、地域の学校やイベントで競技を教える普及活動に励んできた。
 佐野市内のチームの選手としても活躍し、今回の日本代表は副主将も担う。代表選手は競技が盛んな外国にルーツのある選手が過半数。「似た環境で育った選手が多く、なじみやすかった」
 クリケットはインドなど南アジアで人気。世界の競技人口はサッカーに次いで2位ともいわれるが、2026年開催の愛知・名古屋アジア大会では採用されない。「残念。クリケットが日本でも人気になってほしい」。27日に迎える初戦のカンボジア戦に向け「競技を広めるきっかけにしたい。強敵との対戦になるが、精いっぱい頑張りたい」と意気込む。

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