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福井 大きな混乱なし 昨年末の大雪 通勤通学までに除雪

2024年1月7日 05時02分 (1月7日 11時44分更新)
生活道路を除雪する除雪車や住民ら=昨年12月23日、福井市宝永4で

生活道路を除雪する除雪車や住民ら=昨年12月23日、福井市宝永4で

間に合わなかった場所も


 昨年12月下旬の大雪では、県都・福井市の中心部でも積雪が最大38センチに達し、各地に除雪車が出動した。今季初の大雪への対応について、市の担当者は「通勤通学の時間までに除雪車が入れなかったところもあったが、特別大きな混乱はなかった」と分析しつつ、1、2月の本格的な降雪シーズンに向けて、引き続き市民に協力を呼びかけている。
 市の除雪計画では、道路上の積雪の深さに応じて除雪車の出動基準を設定。5センチ以上で出動する最重点除雪路線、10センチ以上で出動する重点除雪路線、緊急確保路線、一般除雪路線の計4種類に分類し、市内を8ブロックに分けて作業する。
 市道路課によると、昨年12月22日午前3時ごろに道路上の積雪が約10センチに達し、市内全域での一斉除雪を開始。通勤通学の時間帯となる午前7時ごろまでに除雪が間に合わなかった場所もあった。23日午前零時に再び一斉除雪を始め、同日午後5時までに全域で作業を終えた。
 市民からは「まだ除雪車が来ていない。いつ来るのか」といった問い合わせの電話もあった。担当者は「午前2時に始めて午前7時までに終えるのが理想。今回は午前2時以降に積雪量が増えたため、除雪指示を出すのが午前3時にずれ込んだ」と説明。除雪作業には経費を要するため、降雪予報だけではなく、実際の道路の積雪状況を見極めながら判断しているという。
 今季の除雪実施期間は3月末までで、市は除雪計画に基づいて対応していく。市民向けに「雪国の快適生活7カ条」を提唱しており、▽玄関先や歩道は各家庭で雪かきをする▽不要不急の外出を控える▽公共交通機関を利用する▽ごみを出すのは雪が落ち着いてから-などへの協力を求めている。(成田真美)

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