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日本、2年半前「ボロ負けした」中国に雪辱晴らす勝利 ホーバス監督「すごいですねぇ…」と感嘆の声

2024年2月25日 19時32分

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◇25日 バスケットボール男子 アジア・カップ予選第2戦 日本76―73中国(東京・有明コロシアム)
 日本はトム・ホーバス監督(57)就任後、中国に初めて勝ち、新たな歴史の1ページを刻んだ。ホーバス・ジャパンとなって初の国際大会だった2021年11月のW杯アジア地区予選で2連敗した因縁の相手に雪辱。これで日本は2連勝となった。

日本―中国 第3クオーター、シュートを放つ馬場(中)

 大敗から2年半、日本はアジアの強敵に成長した姿を見せた。ホーバス・ジャパンの初陣だった21年秋の中国戦。仙台で行われた2試合で連敗し、2戦目は33点差をつけられた。トム・ホーバス監督も「ボロ負けした」と振り返る、手痛い思い出となった。
 リベンジに燃える選手たちはこの日、身長で勝る相手に出だしで苦しんだ。ただ武器とする3点シュートが決まり始めると、形勢逆転。前半で38―38と互角の戦いとなり、後半は厳しい守備で相手の足を止め、攻撃では素早しパス回しや果敢な切り込みでファウルを誘い、点を重ねていった。
 24得点と爆発した馬場雄大(28)=長崎=は「トムさんが最初に試合をした中国に、負けたのをやり返すことができたのがうれしい」と声を弾ませる。ホーバス監督も「すごいですねぇ…。2年半前の中国戦から考えて、この短い間にここまで来るとは」と感嘆の声を上げた。
 当時の中国戦を知る選手は3人しかいなかったが、選手が変わっても進化を続け、より精度を上げてきた。「この2年半でいろいろと試合があったが、いつもメンバーのレベルは下がらず、少しずつ上がっていった。短い間に、みんなが頑張って努力している」と指揮官。沈痛の仙台から歓喜の有明へ―。思い出が塗り替えられた瞬間だった。

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