カモガヤ(鴨茅)(イネ科 カモガヤ属)
カモガヤ(鴨茅)(イネ科 カモガヤ属)
自生環境
道ばた、荒れ地 など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- ヨーロッパ原産の多年草で、オーチャードグラスとも呼ばれています。牧草として広く利用されているほか、のり面緑化やゴルフ場の芝生などにも用いられることもあります。繁殖力・環境適応力ともに強く、各地で野生化して繁茂しています。日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されています。
- 花期は初夏が中心ですが、環境によっては季節に関係なく穂を出すこともあります。開花期の穂は雄しべの葯(花粉が入る袋)が多数ぶら下がり、揺すると煙のように大量の花粉が立ち上ります。イネ科花粉症の原因植物の筆頭に挙げられています。
- 英語では、穂のかたちをニワトリの足に見立ててcock’s footとも呼ばれます。日本名は英名を訳したものですが、cockを鴨と誤訳したものがそのまま正式名になったと言います。
ボランティアする草?
カモガヤに関する論文を調べると「volunteer weed」という単語が出てきます。これは、一度畑にタネを蒔くと、一部が発芽せずに休眠し、収穫・撤去後、しばらく経ってからそのタネが芽生えてくることを言います。volunteerはボランティアなので、「あれ?」と思いますが、自生作物をvolunteer cropと表記するので、「雑草化、勝手に生えてくる」という意味が近いのかもしれませんね。
市内の分布状況
市内全域、どこにでもごく普通に見られます。特に日当たりのよい乾燥した場所に多く見られます。
予想される被害
- 競合or駆逐
- 花粉症
- 農業被害
イネ科花粉症の原因植物として筆頭に挙げられる存在です。また高山植物が生えるような場所(亜高山帯など)にも侵入して旺盛に繁殖し、貴重な植生を脅かしています。
外来生物法など
産業管理外来種(法的規制は無し)
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