韓国出身の歌手・BoAの実兄で、映像作家のクォン・スンウクさんが5月10日、自身のInstagramを通してステージⅣの腹膜がんであることを公表。BoAも闘病中の兄へ応援メッセージを送った。

スンウクさんは、BoAの5歳年上で現在39歳。映像作家である彼は、これまでにBoAの『Game』や『Only One』をはじめ、Red Velvetの『Be Natural』など人気アーティストのミュージックビデオを手掛けたほか、WEBドラマ『ラブ・コントロール~恋すると死んでしまう彼女ボンスン~』の演出を担当。

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▲家族写真。写真左の男性がスンウクさん。

この日、スンウクさんは病院の診療記録の写真を投稿し、昨年から体調を崩して休養と復帰を繰り返してきたと告白。そして、「医学的にはあまり時間が残っていないそうです」と末期の腹膜がんであることを公表した。

「腹膜にがんが見つかり、転移によるステージⅣです。腹膜炎で大変な思いをした昨年12月末頃、体内のステント(体内の管状の部分を内側から広げるために使う器具)が腸を突き抜けて腸穿孔(腸の壁が穴があいた状態)ができ、言葉で表せない痛みとともに緊急手術を受けました」
「けれど予後が良くなかったのか、各病院に余命は2~3カ月だと宣告されました。手術をした牙山(アサン)病院以外に、盆唐(プンダン)ソウル大病院、盆唐チャ病院ともに判断に間違いはないそうです」

スンウクさんは「どうして私にこんなことが起きたのか」と心境を吐露。腸閉塞により2カ月以上食事ができず、体重は36kgまで落ちてしまったという。点滴をしたままで動くことも難しいと状況を説明し、正直な思いをつづった。

「医学的には“すでに死んだ人”と判定する病院と医師、そして一日一日体の機能が死んでいくのを見て、私はもうかなり自信がなくなっています」
「それでも、最後までできる治療は試みています。毎日涙を流しながらも、約束のない苦痛だけれど、希望を捨てないように努力しています」

終わりに「皆さん健康に気をつけて、このような苦痛を経験しないように祈ります」と語ったスンウクさん。この投稿にBoAもコメントを書き込み、闘病中の兄にエールを送った。

「お兄さん愛してるよ! 私たちなら打ち勝てるよ!! 私がラーメンを作ってあげて、それを一緒に食べなくちゃ!! お兄さんは本当に強い人だよ。私の目に映ってるのは、最も素敵で強い人…。毎日頑張ってくれてありがとう」

スンウクさんの投稿には1000件を超える応援の声が寄せられている。