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寒い季節を彩る、可憐な花。パンジー・ビオラの花言葉
季節の花を、その花言葉と共に紹介する連載。今日は、冬の間にも花が咲き、私たちの目を楽しませてくれる「パンジー・ビオラ」の花言葉をご紹介します。
パンジー・ビオラは寒さに強く、上手に育てれば10月から5月ごろまで長い期間花を楽しめます。紫、黄色、オレンジなど鮮やかに咲く姿は、寒い季節にも心をなごませてくれる美しさです。
パンジーとビオラの違いって?実は同じ花?
パンジーとビオラは、実は植物学上は同じ花。学名をViola × wittrockianaといい、スウェーデンでビオラの研究をしていたウィットロック氏にちなんで付けられています。園芸界では花のサイズで区別されることが多く、花の直径が5cm以上のものはパンジー、5cm未満のものはビオラと呼ばれることが多いようです。品種改良が進み、大輪のビオラや小型のパンジーなども生まれ、この基準も曖昧になってきています。
【目次】
1.パンジー ・ビオラの花言葉
ー紫のパンジー・ビオラの花言葉
ー青いパンジー・ビオラの花言葉
ー黄色いパンジー・ビオラの花言葉
ーオレンジのパンジー・ビオラの花言葉
ー赤いパンジー・ビオラの花言葉
ー白いパンジー・ビオラの花言葉
2.パンジー・ビオラが登場する神話
3.実は食べられる!エディブルフラワーとしてのパンジー・ビオラ
4.パンジー・ビオラモチーフの作品10選
色ごとに違う、パンジー・ビオラの花言葉
パンジー・ビオラ全体の花言葉は、「もの思い」「私を思って」。
うつむきがちに咲く花を、人が何かを考えるときに首を傾げる様子にたとえた花言葉です。また、その姿を恋に悩む少女と重ね「私を思って」という花言葉がついたと考えられています。この花言葉から、告白の時に贈る花としても人気があります。
パンジーとビオラの花言葉は一部異なるものもありますが、大部分が共通の花言葉を持っています。
紫のパンジー・ビオラの花言葉
「思慮深い」「誠実」「揺るがない魂」
青いパンジー・ビオラの花言葉
「純愛」「誠実な愛」
黄色いパンジー・ビオラの花言葉
「つつましい幸せ」「田舎の喜び」
オレンジのパンジー・ビオラの花言葉
「天真爛漫」
赤いパンジー・ビオラの花言葉
「思い出」「物思い」
白いパンジー・ビオラの花言葉
パンジー「温順」「愛の思い」「心の平和」
ビオラ「純真」「あどけない恋」「律儀」「慎み」
新しい花なのになぜ?神話に残るパンジー
パンジー・ビオラは、園芸品種として19世紀に誕生した比較的新しい花です。にもかかわらず、ヨーロッパではパンジーが登場する神話や伝説が存在します。
例えばギリシャ神話では、パンジーの色にまつわる伝説があります。
愛の神であるエロスが、地上で白いスミレの花を見つけ、その美しさに心を打たれます。
「神々のいないこの地上にも、こんなに可憐で美しい花があるのか。
私の面影をお前たちに映してあげよう。ますます美しく気高く咲いて、この世界に愛と希望を広めるように。」と言って3回口付けすると、白いスミレが3色に染まりパンジーになりました。
ここでいうパンジーは実は野生のサンシキスミレであると考えられています。サンシキスミレは現在のパンジーの原種であるため、神話も混ざってしまったのかもしれません。ですがこうして神話に残っていることから、パンジーが広く愛され大切にされてきたことが伺えます。
実は食べられる!エディブルフラワーとしてのパンジー・ビオラ
パンジー・ビオラは実は食べられるお花。エディブルフラワーとしてお皿の上でも目にすることがあります。カラフルで華やかな色合いは目を楽しませてくれるだけでなく、βカロテンやビタミンCなどの栄養素も豊富なんです。味や香りは強くありませんが、その鮮やかな色や、野菜とは異なる花びらの柔らかな食感を楽しみながらいただきたい、旬の食材といえそうです。
※園芸用に販売されているパンジー・ビオラは、農薬の使用制限がないため食用に適しません。料理に使用する際は、必ず「エディブルフラワー 」として販売されているものを選んでください。
アクセサリーからケーキまで。パンジー・ビオラモチーフの作品10選
本物の花を使ったピアスや華やかな刺繍のがま口に、パンジーのリースのケーキまで、可憐に咲く姿をもっと身近に楽しめる、パンジー・ビオラモチーフの作品をご紹介します。
刺繍屋miyakoさんの刺繍ブローチ。細かい手刺繍で、パンジーの花びらの美しいグラデーションを再現しています。ゆらゆらと揺れる大ぶりのパールが、パンジーの可憐さを際立たせます。
染色作家が染めた糸で作る、Morphosphere SHOPさんのピアス。独自の柔らかい黄色の小さな花が、横顔を可憐に彩ります。
紫色が鮮やかなビオラと、小さな花が集まって咲くスイートアリッサムの鉢寄せを刺繍で表現した、EFFüE エッフェさんのがま口。前面にびっしりと刺繍が施され、特別感たっぷりです。
花をモチーフにした財布やスマホケースなどのレザーアイテムを手がける、FIORAIAさん。こちらはパンジーをあしらった長財布です。花びらは薄い革を一枚一枚丁寧に縫い重ねて、立体的に表現しています。
本物のビオラの花を使った、sakiさんのビオラのピアス。ドライフラワーで仕立てたピアスは、花びら本来の立体感とアンティークな色合いが魅力です。
色とりどりのビオラが咲く、fig-treeさんのスマホケース。カモミールやスズラン、ムスカリが庭いっぱいに咲き誇ります。スマホを手にするたびに晴れやかな気持ちになれそうです。
布を一枚一枚染め、花の形につくるくるみのこにわさんのビオラのブローチ。お庭から直接つんできたような、ナチュラルな雰囲気が魅力です。
生成り色のちりめん生地にビオラの花をちりばめた、Berry工房さんの半襟です。黒色系の小紋に合わせるのがおすすめなんだそう。顔まわりをぱっと華やかにしてくれます。
鮮やかなパンジーのリースをあしらった、Candy MERUさんのケーキ。ホワイトチョコレートのバタークリームと、スポンジに挟んだチーズクリームとブルーベリージャムの酸味が好相性で、どなたにも食べやすい味わいです。お祝いの日にぴったりの華やかなケーキです。
ふくと刺しゅう。さんのウール刺繍キット。太さのあるウール糸で刺すので仕上がりが早く、初心者産にも挑戦しやすいキットです。
寒さに負けず咲き誇る、可憐な花に心弾ませて
花が少ない季節にも、そのカラフルな花で私たちを楽しませてくれるパンジー・ビオラ。アクセサリーや小物で身につけて、季節の訪れを感じてみてはいかがですか?