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法文学部3回生の片山信吾さんが「第4回日EU英語俳句コンテスト」に入選しました【9月2日(月)】

平成25年9月2日(月)、法文学部人文学科3回生の片山信吾さんが「第4回日EU英語俳句コンテスト」に入選しました。

 このコンテストは、2010年4月に欧州連合(EU)のファンロンパイ議長が、EUの定期首脳協議議長就任後初めて来日したことを記念して、日本の外務省とEUが主催したものです。コンテストは3行書きを定型とし、季語の代わりにテーマを設定しています。第4回のテーマは「虹」でした。日本国内かEU加盟国に居住する日本国籍またはEU加盟国の国籍を有する人であれば、誰でも参加できます。今回は、6月3日から8月1日までに710句(日本:185句、EU加盟国:525句)の俳句が寄せられ、審査が行われました。俳句の応募総数は、2010年の同コンテスト開催以来、史上最大の数でした。

 片山さんは、イギリス文学を学んでおり、イギリス人留学生のチューターをしていた頃、英語俳句に出会いました。日本で生まれた俳句文化が海外で評価され、英語俳句という新たな文化として世界中の人々によって培われていたことに深い感銘を受けました。そして、これまでシンガポールへの語学研修やボランティア活動を通して、国や人種、価値観などが異なるさまざま人たちと出会い、国境を越えて「歌」は人の心を豊かにし、悲しみを癒してくれたという経験から、この作品を完成させました。

after singing in dark
rainbow appears in all minds
across the borders

(訳)
暗闇の中で歌えば
全ての(人の)心に虹は生まれる
国境を越えて

 この句には、「どれだけ辛く、悲しい時でも、歌いながら前向きに生きていれば、きっと全ての人の心には『虹』のような輝きが生まれる。国境を越えて、世界中の人たちが笑顔で歌えば、暗闇から光が射して、全員が心と心で繋がれることができる。性別、人種、国籍に関係なく私たちの心には希望に輝く虹がある。」というメッセージが込められています。

 入選発表後には、記念品として、EUのファンロンパイ議長の署名入り作品集と、駐日欧州連合代表部のルディ・フィロン広報部部長からの手紙が贈られました。これを受け、片山さんから「将来は英語科教員を目指しているので、このような文化を伝えられるように大学で勉学に励みたいと思います。」とのコメントがありました。
 また、法文学部人文学科の井上彰准教授から、「英文学を専攻する私の学生が英語で俳句を作り、それが日本と世界との『かけはし』(”across the borders”)になったことを大変嬉しく思います。」とのコメントがありました。

<法文学部>