英王室のダイアナ元妃の悲劇的な物語に再び、大きな注目が集まっている。それは、Netflixのドラマ『ザ・クラウン』が高い人気を得ていることなどからも、当然のことといえるかもしれない。
昨年11月から配信が開始された同作の第4シーズンでは、エマ・コリンが演じるダイアナが若くして王室に嫁ぎ、さまざまな問題に苦しみ、葛藤する姿が描かれている。
このドラマは、女性、特に若く有名な女性たちがマスコミや社会全体からいかに恐ろしい扱いを受けているか、私たちがいかにそれに「加担しているか」について、考え直すきっかけになったといえる。現に、王室を離脱したヘンリー王子は、母ダイアナ元妃と妻メーガン妃の経験は非常によく似ていると指摘している。
そして、ダイアナ妃の人生における最も困難な時期を描き出すのが、同妃の旧姓をタイトルに付けた伝記映画『スペンサー』。同作について、これまでに明らかになっていることは、次のとおり。
Photos: Aflo, Getty Images, Courtesy of Hollywood Reporter via Instagram From marie claire
出演者は？
ダイアナ妃を演じるのは、クリステン・スチュワート。今年2月に初めて公開された写真では、黒のボウタイブラウスに大胆な赤のジャケットを合わせ、90年代初めの同妃を完璧に再現している。
そのほか、『ミッション・インポッシブル』や『キング』に出演しているショーン・ハリスがチャールズ皇太子役、『ハリー・ポッター』シリーズでピーター・ペティグリューを演じたティモシー・スポールがエリザベス女王の夫フィリップ殿下役で登場することが公表されている。
また、2018年に『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたサリー・ホーキンスの出演も明らかにされているが、役柄は今のところ不明。
監督は『ジャッキー／ファーストレディ 最後の使命』で知られるパブロ・ラライン。脚本を担当するのは、『ロックト・ダウン』や『セレニティー: 平穏の海』などを手掛けたスティーヴン・ナイト。
どんなストーリー？
同作で描かれるのは、1991年の終わり頃とみられるわずか3日間。エリザベス女王の私邸サンドリンガム・ハウスで過ごしたその週末、ダイアナ妃はチャールズ皇太子との離婚を決意する。
数々の問題を抱えながら10年近い結婚生活を送り、その間に2人の息子たちをもうけた夫妻だが、90年代に入る頃には、不仲は隠しようもなくなっていた。
表向きは平静を装っていたものの、1992年にはそれぞれの不倫に関する数多くの暴露話がマスコミにリークされ、女王は同年、正式に夫妻の別居を認めた（正式に離婚が成立したのは、1996年）。
映画の公開予定は？
現時点では、今年後半とみられている。
トレーラーは公開されている？
今のところ未公開。現在ドイツで行われている撮影が近く終了することから、間もなく配信されると予想されている。撮影はその後、イギリスで継続される予定。
予告編が見られるようになるまでの間、公開された写真のクリステンが、どれほどダイアナ妃によく似ているか、改めてチェックしておいてみては……？
