あなたは大丈夫？　水着を美しく着るための“べからず集”

「欧米人に比べて日本人は筋肉が少なく、肌質も柔らかい。それゆえ、肉が流れやすいのでそれをどう阻止するのかが私たちの命題です」

バストに関する悩みがダントツという日本では、数年前まではワイヤー入りのビキニが主流だった。ところが近年ではSNSの人気により、フォトジェニックなノンワイヤーがトレンドに。盛った胸よりもエフォートレスで自然な、同性ウケするボディがよしとされる傾向に。

「しかしながら、欧米の女性のように、ワイヤーがなくてもツン！とハリのあるバストをもつ日本人は稀。でも柔らかな肌質を生かして、ストラップのデザインや結び方でバストをメイクすることは可能。さらにヒップの悩みをカバーするショーツ選びや、手持ちの水着でよりスタイルアップして見せる着方もあります」

廣重さんがビーチやショップで気になった水着姿を参考に、自らの着こなし方を改善して、今年はビーチでの魅力をアップしよう。

「試着の際、ビキニの紐の結び方が甘い人が多いです。紐がゆるいとお肉が流れる原因になるので、自分が思っている以上にきつく結んで！」

インポートビキニの定番、紐を結んで着用する三角ビキニの着方を今一度おさらい。水に濡れると結び目が緩くなることを心得て。

1.アンダーの紐をバストの下にひっかけてしっかり結ぶ。きつく締めるとバストをホールドするワイヤー代わりに。

2.首紐もしっかりと締めて、ビキニでバストを下からへ包み込んで固定。

3.カップの位置を調整。カップ同士は体の中心から１～２cmほど間隔をあけるのが好バランス。

ビキニは友人や彼に着せてもらうのがベスト。自分で着る時はフロントで紐を結び、後ろに回してから最後に肩紐を結ぶのがコツ。

アレッサンドラ・アンブロジオ（ALessandra Ambrosio）

「水辺の女の子を見ていると、隠すことに必死で魅力が半減してしまっているのが残念です」

トップスは首の詰まったデザインよりも、旬のオフショルやバンドゥのほうがすっきり小顔に見える効果が。ショーツは布の面積が大きいからといって、カバーしていることにはならない。安心感のあるデカパンやボクサータイプよりも、トレンドでもあるサイドにカッティングが入ったデザインが、腰まわりをすっきり見せられる。

アンダーヒップが見えるのを気にして、実際よりも大きなサイズのショーツを選ぶ人が多いけれど、廣重さんは「それは間違い」とピシャリ。むしろコンパクトなショーツをはくほうが、視覚効果で小尻と脚長に見えるそう！

「隠すばかりじゃなく肌をある程度露出した方が、水着のコーディネートがもっと楽しくなるし、体もきれいに見えます。それを念頭に今年らしい水着を楽しんでくださいね」

左 ヒラリー・ダフ（Hilary Duff）右 シャンタル・ジェフリーズ（Chantel Jeffries）

「下腹を隠そうと、ショーツを引き上げすぎる人を見かけます。ビキニとショーツの間隔はほどよくあるほうがきれい」

トレンドのハイウエストは別として、ビキニのショーツはおへそを見せるデザインが一般的。腰回りをきれいに見せるシルエットを生かして。

ケイティ・ペリー（Katie Perry）

「トレンドのハイネックタイプは華奢な人に映えるデザイン。一方、ビキニのクロスデザインはウエストを細く見せたい人に効果的。体型によって選びましょう」

コートニー・カーダシアン（Kourtney Kardasian）

「単色よりも、濃い色であればボーダーは引き締まって見えます。例えば白×黒、白×赤などであれば太って見える心配はなし」

ボーダー以外にも、膨張色であるパステルカラーやペールトーンを着たいときは、濃い色がポイントで入ったようなプリントを選んだり、上をパステル、下を濃い色という配色にするとすっきり。

スキ・ウォーターハウス（Suki Waterhouse）

「理想のバストへ導く高機能パッドが増えています。使わない手はありません！」

バストを盛りたくはないけど、ぷくっと寄せ上げ、ナチュラルな谷間をメイクするならパッドの力を借りるのもアリ！　バンドゥやワンピースなどのノンパデッドタイプには、水着用のヌーブラをINしてみて。

パッド“ボリュームアップタイプ”￥1,600／三愛水着楽園

「水着は手洗いすることで長く着られます」

使用後の水着を濡れたままで放置→洗濯器に放り投げてない？　水着はまず水道水で予洗いし、パッドを抜いて手洗いか、おしゃれ着洗いが基本。インポートは色落ちすることもあるので注意が必要。洗濯表示をチェック！

ゴアテックスやスパンデックスなど、スポーツ用品に使われるハイテク素材に適した洗剤は、水着にもおすすめ！　洗剤"スポーツデタージェント"475ml￥3,200／ランドレス

photo：KEITA／frame, AFLO