短編漫画『みなみけ』は3人姉妹の日常を描いた作品です。そして、ただ平凡な日々を過ごすだけのこの物語は、4度のアニメ化、さらに続編が期待される根強い人気の作品でもあります。
特別危険なことが起こるわけでもなく、ドキドキするようなこともありません。その代わり、ただただ気持ちをほんわかさせてくれます。深く考える必要もなく、ありのままを楽しめるそんな物語。

 そして、その三女として登場するのが「南千秋(みなみちあき)」です。小学生ながら博識でクールな彼女は、よく騒ぎを起こす次女と仲良く喧嘩をします。今回は、そんな彼女の可愛い魅力についてご紹介します。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

■クール

 常にクールな態度を崩さない千秋は、小学生とは思えないほど落ち着いており、そのため同学年と一緒にいると少し大人びて見えます。しかし、その態度も姉妹の前となると少し違います。春香(長女)の前では笑顔をはじめとする嬉しそうな顔が多いですし、夏奈(次女)の前では怒りを表して取っ組み合いになるなど、年相応の反応を見せています。

 また、真面目で博識な千秋は、自らの知らないことに強く興味を惹かれます。
たとえば姉妹の会話から発展した「男女がおこなうおかしなこと」に興味津々になるのですが、その言葉を友達との会話の中で何度も使う(意味はわかっていない)彼女、とにかく可愛いすぎます。

■毒舌

 丁寧な喋り方をする千秋ですが、実はなかなかの毒舌の持ち主でもあります。特に夏奈に対する「バカ野郎」は口癖になっており、事あるごとに口にします。また、アニメの冒頭ではテレビを見る際の注意書きを彼女が読んでくれるのですが、彼女の毒舌が反映されているのか「見てください」の部分が「見やがってください」に変わっていたりも。その毒舌から生まれる名言も多く、「二千円札とツチノコは昭和の異物だ」という言葉など、なかなか秀逸です。

■春香が大好き

 姉を尊敬している千秋は随所にその描写があります。
しかし、姉と言ってもこれは春香に対してであり、夏奈のことではありません。そして、この春香に対する態度と夏奈に対する態度の違いがとても凄まじいのです。春香のことは「春香姉さま」と呼ぶのに、夏奈は呼び捨てか「バカ野郎」あるいは「この野郎」であり、呼び方一つで千秋が姉たちをどう思っているのかがわかりますね。世話を焼いてくれる春香の力になろうと、家で春香の手伝いを申し出る彼女は申し分なくできた妹です。

 一度聞いたらなかなか忘れられない「南千秋」の「バカ野郎」発言。罵られたくはないですが、彼女のような魅力いっぱいの妹なら、ぜひ欲しいですね。


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★記者:けみ(キャラペディア公式ライター)

(C)桜場コハル・講談社/みなみけ製作委員会