バカゲーを代表する作品のひとつ

 いまから21年前の2001年(平成13年)6月21日は、プレイステーション2用ソフト『蚊』が発売された日。

 『蚊』。長いタイトルの作品はいろいろありますが、ここまでシンプルでわかりやすいものはなかなかないですね。日本でいちばん短いゲームタイトルではないでしょうか。ちなみに続編も発売されていますが、そちらのタイトルは『蚊2 レッツゴーハワイ』とサブタイトルがあり、ふつうの長さになっています(笑)。

『蚊』が発売された日。「あなたは蚊です。」から始まる衝撃。一撃死の恐怖に怯えながら、山田家とのバトルが熱かった【今日は何の日?】

『蚊』はその名の通りプレイヤーが“蚊”となって、山田家という平凡な家族の血を吸っていくアクションです。

 「あなたは蚊です。」というオープニングはなかなかのインパクトで、ナレーションは、あの田中敦子さんでした。無駄に豪華です(笑)。

 初代プレイステーションやプレイステーション2はこういったバカゲー路線が多くて楽しかったです。『鈴木爆発』や『とんでもクライシス』、『せがれいじり』など、バカゲーなんだけどどこかオシャレで惹かれるものがありました。

 『蚊』のは左スティックで加速、右スティックで位置調整、R1で加速とオーソドックスなもの。吸血ポイントを中央に収めるとロックオンすることができ、血を吸うことができます。ただ、蚊だけにめちゃくちゃ弱く、つねに一撃死のリスクがあるので緊張感があります。

『蚊』が発売された日。「あなたは蚊です。」から始まる衝撃。一撃死の恐怖に怯えながら、山田家とのバトルが熱かった【今日は何の日?】

 ステージにはライフアップの“ハートリング”や体力回復する“ハート”のほか、“蚊取り線香”などのトラップもあり、それぞれ攻略法があります。難易度は高めで自分なりの攻略を生み出す必要がありました。

 なお、ステージ内には“EXタンク”というものがあり、このEXタンクを取ると従来の吸血量よりも血を吸えるようになります。すべてのEXタンクを最大にすると難易度が上昇した2周目へ。2周目はストーリーも変化しており、長く楽しむことができました。

 また、ゲーム起動時に2P側でスタートボタンとセレクトボタンを押し続けていると、ミニゲーム“暴走バイセコー”をプレイできるという隠し要素も。自転車に乗った健一を操作し、相手を場外に落としたら勝ちという対戦ゲームでした。

『蚊』が発売された日。「あなたは蚊です。」から始まる衝撃。一撃死の恐怖に怯えながら、山田家とのバトルが熱かった【今日は何の日?】

 本作いちばんのポイントは山田家の人々のおもしろさ。ターゲットの“ストレス”が一定以上になるとバトルモードに突入するのですが、サマーソルトキックをしてきたり、気功弾を撃ってきたりします。平凡な一家という設定はどこにいった!

 ターゲットは山田の大黒柱である健一と妻のカネヨ、長女の麗奈と麗奈の友だちである高嶋綾香の4人。麗奈や綾香のような若い女性が相手のときはドキドキしながら血を吸った思い出があります。麗奈の短パン姿がボクを惑わせるんです……。

 プレイステーション5のグラフィックでプレイしてみたいので、ぜひリマスターかリメイクしてほしいです!

これまでの今日は何の日?

※画面は公式サイトから引用しています。