2023年9月20日、スマホ版“栄冠ナイン”こと『パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード』（『栄冠クロス』）が配信開始され、サービスイン当初はアクセス過多の影響かログインできない状態が続いたものの、21日夜ごろからアクセス総数の制限をかけつつじょじょにプレイできるようになっている模様だ。筆者の端末でも21日23時ごろからプレイ可能となった。
本作は『パワフルプロ野球』シリーズの人気シミュレーションモード“栄冠ナイン”が独立してスマートフォン向けゲームアプリとなったもの。（後日、家庭用ゲーム機版も配信予定）。
基本無料でいつでもどこでも栄冠ナインが楽しめるとあって、配信前から話題を集めていた注目作だ。
本稿では、『パワプロ 栄冠クロス』の情報とゲームの進めかた、基礎情報をまとめてお届けする。
栄冠ナインとは
プレイヤーは弱小高校野球部の監督となって、チームを名門野球部にするために甲子園優勝を目指すモードだ。選手への練習指示と休養、試合中の采配、スカウトといったすべての判断を監督に委ねられる。チームを勝利に導き、常勝校を目指そう。
コンシューマ版との大きな変更点
新要素として、“成長板”、“特待生（ガチャ）”などの要素が追加。成長版はプレイヤー（監督）の基礎能力というようなイメージで、これを開放していくことで監督の育成能力が向上していく。この機能は2年目から使用可能となる。
特待生は非常に強力な選手やマネージャーが手に入るガチャ。特待生は1年時から試合での活躍が期待できる。なお、卒業しても改めて入部させられるので、一度手に入った特待生がいなくなることはない。
なお、家庭用ゲーム機では実在のプロ（転生）選手が登場したが、『栄冠クロス』では通常時は登場せず、期間限定のイベントで登場予定。通常時は歴代のサクセスキャラクターたちが特待生として登場するぞ（感覚としては“パワフェス”にちょっと近いかも）。
育成面では、 選手の残り体力による経験値の入りかたが変更されたため、部員の体力管理の重要となる。
“練習休み”や“食事会”の進行アイコンは選手の体力が半分以下のときか合宿前で使用し、それ以外は持ったままにしよう。また、従来の栄冠では、試合中の選手への指示によって獲得経験値に差が出るようなゲーム性となっていたが、本作では差が出ないようになった。そのため勝てる相手との試合は、選手育成を気にせず戦術レベルが高い数値の指示でプレイしよう。
そして試合のシステム面では、チーム総合力をもとに算出される”チームの勢い”が重要だ。
試合中、出番操作時の采配の結果によって変動し、 この差が大きいほど自動試合で点が入りやすいシステムとなっている。プレイヤーの守備時でヒットを打たれるか、攻撃時に打ち取られると相手の勢いが上がってしまうためプレイヤー側の勢いが高ければスキップしよう。
すごろくの要領で日付が進行する
栄冠ナインでは進行アイコンに表示されている数字で日程が進むという、すごろくのような要領でゲームを進行する。パネルごとにイベントが発生し、選手の体力やテンションが上下する。赤パネルに止まると必ず不運なことが起きるので、青・黄色パネルなどを狙って止まるようにしよう。
パネルの効果
- 青パネル：いい効果のイベントが発生
- 野球選手パネル：赤特殊能力を消す
- 黄色パネル（Ex）：練習効率アップ
- 特訓パネル：特殊能力の取得機会
- OBパネル：さまざまな効果が発生
成長板
成長板は監督の選手育成能力を高める黒板だ。栄冠ナイン1年目の卒業式後に“ルーキークラスの成長板”が開放される。そしてその黒板に表示されている“パネル”を修得すると、進行アイコンの数が増えたり、通常練習の経験値が多く入ったりと、選手の能力向上に欠かせない要素のため、忘れずにパネルを開放しよう。
パネルの開放には成長板素材が必要となり、これは栄冠ナインの卒業式イベント後に入手できる。また、スタジアムの“栄冠タワー”でも、試合に勝利した場合のみ素材がドロップする。
甲子園リーグ
“甲子園リーグ”は栄冠ナインの送別会で登録したチームで全国のプレイヤーと試合ができるモードだ。試合内容に応じてスコアを獲得でき、対戦相手のチームランクが高いほど、高スコアを得られる。
1週間のあいだで獲得できたベストスコアでランキングを競い合い、ランキング結果でリーグのレベルが変わる。このリーグレベルが高いほど、パワダイヤとフレンドメダルが多くもらえるぞ。
栄冠タワー
栄冠タワーは栄冠ナインでプロ入りした選手でチームを作り、各フロアにいるライバルチームと試合をするモードだ。1日12試合の試合制限があるが、敗北と引き分けの場合はプレイ回数は減らない。
ミッション報酬とドロップ報酬があり、ミッション報酬は栄冠ナインで使用できるアイテムやパワダイヤを、ドロップ報酬は成長板のパネル開放で必要となる成長板素材を入手できる。
試合采配は守備がオススメ
チームの勢いが相手チームより低い場合、采配を成功させてチームの勢いを上げる必要がある。その際にオススメとなる試合の進めかたは、守備のみで采配をすることだ。
家庭用ゲーム機版では選手の守備力が低いと守備範囲がかなり狭く、アウトを取りづらくなるが、“栄冠クロス”ではかなり守備範囲が広く、エラーも少ない。もちろん攻撃時も成功できればチームの勢いが高くなるが、栄冠ナイン2～3年目はヒットになる確率が低い。守備時に采配を行う方が勢いを上げやすい。
また、守備力Fでも守備範囲はそれなりに広いため、練習指示ではミートとパワー、走力を優先して上げると攻撃時の采配頻度を上げられる。
転生プロの実装
転生選手は期間限定イベントで実装されると『栄冠クロス』公式Xで明かされている。現時点ではイベント日時は不明のため、公式の発表を待とう。
アイドルOG×大きな数字の進行アイコン×黄色パネルで練習効率を上げよう
卒業後、アイドルになったOGが練習に訪れることがある。そのときは優先してアイドルパネルに止まろう。選手全員の練習効率がアップするイベントが発生することがあり、その直後に数字の大きな練習を行い、かつ黄色パネルに止まると、選手全員の能力が一挙に上がる。ただし、進行先が赤パネルのときは無理せず避けること。
OB職業と効果
- プロ選手：テンションアップ、練習効率ダウン、ほか
- 肉屋：打撃系やスタミナの経験値アップ
- 魚屋：球速や走力の経験値アップ
- パン屋：コントロールや捕球の経験値アップ
- 八百屋：肩力や守備力の経験値アップ
- ミゾット社員：能力アップ系アイテムを入手
- ならずもの：スケジュールを変更
- サラリーマン：数人の学力をアップ
- ショップ店員：アイテムを入手
- 職人：能力アップ系アイテムを入手
- 本屋：特殊能力の本を入手
- スカウト：新入生の履歴書入手、スカウト評価アップ
- 占い師：選手の性格を変更
- アイドル：練習効率、テンションを上げる
- 看護師：選手全員の体力を回復
野球選手パネルに注意
特殊能力の赤を一段階上げて消してくれるプロ野球選手OBパネルだが、選手のテンションと練習効率が下がる悪いイベントも起きがちなので、チームに赤の特殊能力を持つ選手がいなければなるべく野球選手マスは避けよう。部員の能力に合わせて判断を。
獲得すべき新入生
3年生が卒業した後に空くポジションの選手を最優先にスカウトを行うことが前提。新入生スカウトは投手、野手ともに、選手能力で判断せず、ほしい青特殊能力を持つ選手のみをスカウトすることが重要だ。
優先すべきはキャッチャーと投手。寸評で“好リードが光る”と書かれた捕手は“キャッチャーB”の特殊能力を持つ。これは試合中、投手の能力を引き出す特殊能力で、コントロール上昇やスタミナ消費を抑えてくれる。投手なら“ノビのある直球が持ち味”や“奪三振力が高い”と寸評されている選手だ。特訓での会得が難しい能力のため、スカウトでの優先度が高い。
また、寸評に“彼は天才なのかもしれない”と書かれた選手は能力の上がりやすい天才肌である可能性が高いため、ポジションが被っていても獲得するのがいい。その後、守備位置はほかの選手をコンバートして対応を。ただ、地区大会出場どまりの天才は“天才ではない”ため無視だ。
トップ画面の選手画像の変え方
トップ画面には、最初に引いた特待生が表示されるが、このキャラクターは以下の方法で変更が可能。
- 画面右上の三から“メニュー”を開く
- “プロフィール”を押す
- 画面左下のキャラクターを押すと手に入れたキャラクターが表示されるのでそこから変更
固定スケジュールの確認を
練習日の中には、スケジュールが固定で組まれているものがある。事前に準備をしてじょうずに活用しよう。
固定の日付は確実に止まれ！
イベントマスとは別に、特殊なアイコン表示はされていないが、止まると必ずイベントが発生するマスが存在する。クリスマスイブといった特定の日を踏むと、特殊能力を取得する機会を4日分与えられたり、練習の効率が上がったりと、部員の能力を上げるイベントが起きるぞ。この特別マスの存在を知っていれば、より能力の高い選手を育成できるため、確実に踏むことが大切だ。
- 4月1日：全員の練習効率が少し上がる
- 8月21日：特訓パネルが4マス出現
- 12月24日：部員の体力が回復
- 2月29日（※うるう年のうるう日）：特訓パネルが4マス出現
試合編
相手の特徴に合わせて戦術を変えることも必要。守備時は相手選手が持つ能力を確認して、“ハイボールヒッター”持ちなら低めへの投球を指示するなど、相手が有利にならないような作戦を。
攻撃時は戦術カードに表示される数字が大きいものを選ぶが、同じ数字が並ぶ場合は、“流し打ち”の特集能力を持つなら流し打ちさせるなど、選手の特殊能力に合わせた作戦を指示するといい。
固有戦術のタイミングを見極めろ！
“固有戦術”とは1試合に1回しか使えない強力なカード。
自チームに所属する選手のステータスを上げたり、相手のテンションを下げたりする効果を持つ。1打席のみ効果が出るものはチャンス時に惜しまず使うべきだが、1イニング中ずっと効果を発揮する戦術は、ノーアウトの場面で発動したほうが試合を有利に進められる。
なかでも性格が“内気”で高学年の選手に発動する“○○の魔物”は、相手選手全員がエラーしやすくなる強力な戦術。2アウト時に使うと、1アウトぶんしか猶予がないため、回の頭で使用可能なときは使ってしまうのがオススメ。
終盤orノーアウトで使用したいとくに強力な固有戦術
- ◯◯の魔物：相手全員がエラーしやすくなる
- お祭り男：味方全員が連打しやすくなる
内気の性格を持つ選手の打順
強力な固有戦術の魔物を持つ選手の打順はミート力の高い上位打線につながる9番か、クリーンアップ前の2番に置くと効果が発揮されやすい。
6番以降に置いてしまうとミートの低い選手に回ってしまい、三振やバント失敗の可能性があるため避けるのがベター。自在に使える代打として控えにするのもアリ。
超固有戦術の解放条件
“くせ者”やゆさぶるなどの固有戦術のほかに、特待生のみが持つ超固有戦術がある。発動した選手の能力が大きく上昇し、特殊能力も付与され、使いどころでは試合の勝敗に大きく関わる。
これを使用するには条件があり、特定の特殊能力を持っていることや、“パワーC以上”など、一定以上の能力値が必要となる。チャンスで必ず打てるという能力はないが、チャンスでヒットを打てる確率を上げたいときに使用しよう。
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