オンラインゲームには危険な面も?親子でできる対策7選


ゲームは今や、お子さんにとって、とても身近なものとなっています。
中には無料で始められるオンラインゲームなどもあり、誰でも気軽に楽しめるのが一つの魅力となっています。

しかし、オンラインゲームは楽しい反面、プレイヤー間のトラブルなど、問題点もあります。

昨年、「バトルロイヤルゲーム(大勢が同時に生き残りをかけて対戦するゲーム)で知り合った、名古屋市に住む11歳の女児を新幹線で東京に連れていき、自宅に泊まらせるなどして、20歳の男が未成年者誘拐の容疑で逮捕される」といった事件がありました。

このようなゲームSNSが発端となった事件の被害者は、中高生が多いですが、小学生の被害も年々増加していて、その数は5年前と比べて約5倍にも増えています。

今回は、お子さんをトラブルから守るために、ゲームの危ないことと、安全に遊ぶために気をつけることをお話しします。

ゲームによる子どものトラブル

まず、ゲームによる子どものトラブルの例として、どのようなものがあるのでしょうか?

①悪い大人による事件

上記の例のように、オンラインゲームを介して悪いことを企んでいるプレイヤーが一定数います。[1][2]

最近のオンラインゲームは、ボイスチャット機能を使って、会話しながらプレイすることが一般的になったため、ゲームを通じて親しくなった相手に気を許してしまいやすくなります。

特に対戦型のシューティングゲームなどではチームを組んで協力してプレイするのが一般的なので、相手に助けてもらったりすると、仲間意識が芽生えることもあります。そして、不用意にSNSの情報を教えたり、実際に会ってしまったりすると、悪意のある大人にゲームで芽生えた仲間意識が悪用されて、誘拐猥褻のような事件に巻き込まれるケースがあるのです。

②高額な請求

ゲームの中には有料のものや、課金アイテムが存在するものがあります。また、最初は無料でも、途中から課金しないと先に進めないゲームもあります。

保護者のクレジットカードで隠れて有料ゲーム課金アイテムを購入してしまい、エスカレートして高額になった請求が後で届いてから判明した、というケースがよく報道されます。

③ネットトラブル

チャット機能やボイスチャットを利用していて、よくわからないうちに悪質なサイトに誘導されたり、パソコンがウイルスに感染したりするネットトラブルも増加しています。[3]

このようなトラブルの被害者は、大人より自分で気づくことが難しいお子さんが多いのです。

子どもがトラブルに遭わないために大切なこと

では、お子さんがトラブルに遭わないためには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?

まず考慮したいのは、これらのトラブルは、いずれもゲームで遊ぶこと自体が危険ということではなく、オンラインで他のプレイヤーとつながっていることから生じているということです。

プレイする相手が友達や知り合いの範囲であれば、トラブルの危険のほとんどは心配には及びません。

もちろん、お子さんにゲーム危険な側面について理解してもらうことはとても大切なのですが、言葉だけで危険性を理解してもらうのはなかなか難しいと思います。

ですので、お子さんをトラブルから守るためにできることを、保護者お子さんの両方の観点からご紹介します。

<保護者ができること>

①保護者も子どもに付き合って同じゲームをプレイする

お子さんがプレイしているゲーム保護者理解することがまず大切です。[4]

保護者が一緒にプレイすることで、どんなトラブルの可能性があり、何に注意すれば良いのかを把握できるようになります。

保護者がゲームについて理解することで、お子さんとのゲームについての相談もより具体的にできるようになり、適切なルールを定めやすくなるでしょう。

②フィルタリング機能を利用する

スマホにもゲーム機にも、機能制限をするフィルタリング機能がついています。
具体的には、有害サイトブロック使用時間課金額ダウンロード制限などが設定できます。

例えば、「Nintendo Switch」みまもり設定であれば、ゲームのプレイ時間を制限したり、コミュニケーションをとれる人を限定したり、といった機能が用意されています。

トラブルに巻き込まれてしまうお子さんの9割近くは、フィルタリング機能を利用していません。
お子さんにとっては邪魔なものかもしれませんが、できるだけ、フィルタリング機能を利用することをおすすめします。

③子どもの現在地が分かるようにする

スマホを持っているお子さんには、位置情報アプリなどを保護者と連動することも大切です。

万一事件に巻き込まれた時に、すぐに異変に気づけるようにしておくことが、被害を抑えるための一番の対処策です。

<子どもができること>

子どもができることと言っても、ルールが無いとお子さんは何に気をつければ良いのか分かりにくいと思うので、今回はおすすめのルール4つご紹介します。

ルールを決める際に、注意したいことは、親子で納得できるルールを考えることです。

保護者が一方的に押し付けるようなルールになってしまうと、お子さんがゲームを存分に楽しめなくなってしまいますし、ルールを守る意識も薄れてしまいます。ゲームのルールは、親子で相談して決めるようにすると良いです。

①ゲームを新しく始めるときは保護者に報告する

先ほども述べたように、ゲームには有料のものや、最初は無料でも途中で課金が必要になるものもあります。勝手に課金してゲームを始められる環境で遊ぶのは避けて、どのようなゲームを遊んでいるか保護者が把握できるようなルール作りが大切です。

お子さんが新しくゲームを始めるときや、ダウンロードするときは、勝手にダウンロードせずに、保護者が確認して始められるようにしてください。

②個人情報を公開しない

最近、SNS等でも個人情報を公開してしまう人が多いですが、これはとても危険なことです。特にお子さんは意識していないと、ついボイスチャットなどで名前住んでいる場所などを言ってしまう危険性があります。

「アイテムをあげるから」などと言われると、つい釣られて、SNS連絡先などを教えてしまう子もいます。気を付けていても悪い大人たちは言葉巧みに個人情報を引き出そうとしてきます。

お子さんの年齢によっては、難しいかもしれませんが、保護者が「個人情報とはどんなもので、なぜ危険なのか」を話題にし、公開したり、話したりしない約束をすることが大切です。

また、気づかないまま公開しているケースもあるので、保護者に個人情報の公開設定などを設定・確認してもらうと、より安心でしょう。

③ゲームで知り合った人と会わない

冒頭でも紹介したように、ゲームで知り合った人と実際に会ってしまって、トラブルに巻き込まれるケースがあります。

「知らない人にはついてついて行かない」ということは至って基本的なことなのですが、ゲームの中で知り合い・友達だと、あたかも仲良くなったように錯覚してしまいがちです。

ゲームの中で知り合い・友達だとしても、現実世界では見ず知らずの人です。聞いていた情報と全然違う人が来るかもしれません。
素性の分からない人と会うことは、たとえ大人になってからでもリスクになります。少なくとも大人になるまでは、会わない方が安全でしょう。

④マルチプレイする相手を顔や素性を知っている人に限定する

お子さんが、個人情報を言ってしまったりするのが恐いというときは、フレンドになったり、ボイスチャットをしたりする相手を学校の友達だけにするなど限定して、リスク減らすことが大切です。

ボイスチャット中に保護者が子供の名前を呼んでしまって、「実名がバレた」というケースもあるそうです。
このようなことからも、特にお子さんが小さいうちは、プレイ相手を知り合いのみに限定するのは効果的ですね。


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今回はオンラインゲームで起こるトラブルと、トラブルに遭わないために気をつけることを紹介させて頂きました。

ここで示したトラブルの多くは、不特定多数が参加するオンラインゲームのソーシャル要素や課金要素に起因するものです。

子どもたちが巻き込まれたトラブルの報道を見て、ゲームが怖い、という気持ちで、ゲームを取り上げたり頭ごなしに否定したりしないことです。

保護者もお子さんが遊んでいるゲームを理解して、親子で安心して楽しめる遊び方を見つけていきましょう。

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(出典)
[1] 過去最多、SNSが絡む「子どもの被害」大変な実態
[2] ゲームの「ボイスチャット」で身バレする子どもたち–知らない大人に小学校名も
[3] 小学生の保護者の約63%が子どものチャットを監視!実際のトラブルや家庭ごとのルールを調査
[4] オンラインゲームに潜む危険!子どもが安全に遊ぶには

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株式会社ENロジカル
京都大学医学部医学研究科在学中に脳神経の形成機構の研究に従事。
在学中に起業し、事業売却を経験。
自身もwebのディレクターとして従事し、経営する会社ではいくつものwebメディアを運営している。
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