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1 設定コマンド

ATコマンドを使って本モデムの動作モードを選択します。

□ ATA

自動着信モードになります。S0レジスタの値(何回のベル鳴動で応答するか)に関係なく、呼び出しに直ちに応答します。応答後、S7レジスタで指定されている時間内に、相手モデムのキャリアが検出されなかった場合は、NO CARRIERをパソコン本体に返して回線を切断し、コマンドモードに戻ります。

ポイント

□ ATDx

電話番号をダイヤルする場合に使用します。パルスダイヤルかトーンダイヤルかを指定してダイヤルすることができます。

〔パラメータ 説明〕

L

リダイヤルします。
T

トーンダイヤルでダイヤルします。
P

パルスダイヤルでダイヤルします。
W

後ろに続く文字をダイヤルする前に、発信音を確認します。
@

発信音を出さない交換機などをアクセスする場合に使用します。S7レジスタで指定された時間内に5秒間の無音を検出すると、後ろに続く番号をダイヤルします。この間に発信音があった場合には、NO ANSWER がパソコン本体に返されます。
,

後ろに続く文字をダイヤルする前にS8レジスタ時間停止します。
!

S29レジスタで指定された時間オンフックしてから、後ろに続く番号をダイヤルします。
;

ダイヤル後に、続けて別のコマンドを発行したい場合に使用します。
;の後は、画像 で終了します。コマンド状態に戻ってから発行されるコマンドも、画像 で終了しなければなりません。

〔例〕

ATDP 0, (03) 123 - 2400
【空白、(、 )、-は、読みやすくするために入れてもかまいません】

〔関連〕

P、T

□ ATEn

パソコン本体から送られたコマンドに対して、エコーを返すかどうかを選択します。

〔パラメータ 説明〕

E0

コマンドエコー禁止
E1

コマンドエコー有効

〔出荷時の値〕

E1

□ ATHn

モデムがコマンド状態にあるときに、回線を切断するのに使用します。
オンライン状態からエスケープシーケンス+++を実行してコマンド状態にした後、または、&D1の設定モードでER信号をオンからオフにしてモデムをコマンド状態にした後(回線は切断されない)に、オンフックする(回線を切る)のに使用します。

〔パラメータ 説明〕

H0

モデムの回線をオンフックにします。(回線を切る)
H1

モデムの回線をオフフックにします。

□ ATIn

ROMの情報を表示します。

〔パラメータ 説明〕

I0

モデムの製品コードを表示します。
I1

ROMのチェックサムを表示します。
I2

ROMのチェックサムが正しければOKを表示します。
I3

ROMのファームウェア識別コードを表示します。
I4

INFファイルから製品の詳細を表示します。
I5

国番号のパラメータを表示します。
I6

モデムデータの圧縮方式と内部コード版数を表示します。
I7

255とOKを表示します。
I8

作成日・時間を表示します。
I9

国を表示します。

□ ATLn

スピーカーの音声を切り替えるときに使用します。

〔パラメータ 説明〕

L0

スピーカーの音量を小にします。
L1

スピーカーの音量を小にします。
L2

スピーカーの音量を中にします。
L3

スピーカーの音量を大にします。

〔出荷時の値〕

L1

□ ATMn

スピーカーのオンオフを切り替えるために使用します。

〔パラメータ 説明〕

M0

スピーカーを常時オフにします。
M1

通信が確立されるまでスピーカーをオンにし、キャリアを検出したらスピーカーをオフにします。
M2

スピーカーを常時オンにします。
M3

キャリア検出時およびダイヤル中にスピーカーをオフにし、応答中にスピーカーをオンにします。

〔出荷時の値〕

M1

□ ATOn

オンラインコマンドモードから、オンラインデータモードに入る際に、リトレーニングする/しないを指定します

〔パラメータ 説明〕

O0

リトレーニングしないで、オンラインモードになります。
O1

オンラインコマンドモードからオンラインデータモードに移行した時にリトレーニングします。

□ ATP

パルスダイヤルに設定します。
以後のダイヤルコマンドで、パラメータPを省略できます。

〔関連〕

D、T

□ ATT

トーンダイヤルに設定します。
以後のダイヤルコマンドで、パラメータTが省略できます。

〔関連〕

D、P

□ ATVn

端末装置に返すメッセージ(応答コード)を、短いメッセージにするか、長いメッセージにするかを選択します。

〔パラメータ 説明〕

短い
メッセージ
長いメッセージ
内  容
+FCERROR
高速FAX通信(V.27, V.29, V.33, V.17)でV.21信号を受信
0
OK
コマンドが正常に終了
1
CONNECT
回線に接続
2
RING
呼び出し音を検出
3
NO CARRIER
キャリア検出失敗
4
ERROR
無効なコマンド
5
CONNECT 1200
1200bps で接続
6
NO DIALTONE
発信音の検出失敗
7
BUSY
話中音を検出
8
NO ANSWER
相手先が応答しない
9
CONNECT 600
600bpsで接続
CONNECT 2400
2400bpsで接続
CONNECT 4800
4800bpsで接続
CONNECT 9600
9600bpsで接続
CONNECT 7200
7200bpsで接続
CONNECT 12000
12000bpsで接続
CONNECT 14400
14400bpsで接続
CONNECT 19200
19200bpsで接続
CONNECT 38400
38400bpsで接続
CONNECT 57600
57600bpsで接続
CONNECT 115200
115200bpsで接続
CONNECT 75TX/1200RX
V.23始発接続
CONNECT 1200TX/75RX
V.23応答接続
DELAYED
局部的ブラックリストが原因で接続遅延
BLACKLISTED
ダイヤルした番号がブラックリスト内に存在する
FAX
ファックスモード
DATA
日付接続を確立
+MRR:300
受信300bps で接続
+MRR: 1200/75
V.23 逆方向チャネル
+MRR: 75/1200
V.23 順方向チャネル
+MRR:1200
1200bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:2400
2400bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:4800
4800bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:7200
7200bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:9600
9600bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:12000
12000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:14400
14400bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:16800
16800bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:19200
19200bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:21600
21600bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:24000
24000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:26400
26400bpsで接続、キャリアの報告
+MRR:28800
28800bpsで接続、キャリアの報告
CONNECT 16800
16800bpsで接続
CONNECT 21600
21600bpsで接続
CONNECT 24000
24000bpsで接続
CONNECT 26400
26400bpsで接続
CONNECT 28800
28800bpsで接続
+DR: ALT
MNPクラス5
+DR: V.42B
V.42bisのデータ圧縮で接続
+DR: NONE
データ圧縮なしで接続
+ER: NONE
エラー訂正なしで接続
+ER: LAPM
V.42LAPMのエラー訂正で接続
+MRR: 31200
受信31200bpsで接続
+MRR: 33600
受信33600bpsで接続
+ER: ALT
MNPのエラー訂正で接続
LINE IN USE
回線がすでに使用中のときにオフフックを試行
CONNECT 33600
33600bpsで接続
CONNECT 31200
31200bpsで接続
+MCR: B103
Bell103で接続、変調の報告
+MCR: B212
Bell212で接続、変調の報告
+MCR: V21
V.21で接続、変調の報告
+MCR: V22
V.22で接続、変調の報告
+MCR: V22B
V.22bisで接続、変調の報告
+MCR: V23
V.23で接続、変調の報告
+MCR: V32
V.32で接続、変調の報告
+MCR: V32B
V.32bisで接続、変調の報告
+MCR: V34
V.34で接続、変調の報告
+MCR: V90
V.90で接続、変調の報告
+MRR: 32000
32000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 34000
34000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 36000
36000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 38000
38000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 40000
40000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 42000
42000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 44000
44000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 46000
46000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 48000
48000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 50000
50000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 52000
52000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 54000
54000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 56000
56000bpsで接続、キャリアの報告
CONNECT 32000
32000bpsで接続
CONNECT 34000
34000bpsで接続
CONNECT 36000
36000bpsで接続
CONNECT 38000
38000bpsで接続
CONNECT 40000
40000bpsで接続
CONNECT 42000
42000bpsで接続
CONNECT 44000
44000bpsで接続
CONNECT 46000
46000bpsで接続
CONNECT 48000
48000bpsで接続
CONNECT 50000
50000bpsで接続
CONNECT 52000
52000bpsで接続
CONNECT 54000
54000bpsで接続
CONNECT 56000
56000bpsで接続
CONNECT 230400
230400bpsで接続
CONNECT 28000
28000bpsで接続
CONNECT 29333
29333bpsで接続
CONNECT 30667
30667bpsで接続
CONNECT 33333
33333bpsで接続
CONNECT 34667
34667bpsで接続
CONNECT 37333
37333bpsで接続
CONNECT 38667
38667bpsで接続
CONNECT 41333
41333bpsで接続
CONNECT 42667
42667bpsで接続
CONNECT 45333
45333bpsで接続
CONNECT 46667
46667bpsで接続
CONNECT 49333
49333bpsで接続
CONNECT 50667
50667bpsで接続
CONNECT 53333
53333bpsで接続
CONNECT 54667
54667bpsで接続
+MRR: 28000
28000bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 29333
29333bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 30667
30667bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 33333
33333bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 34667
34667bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 37333
37333bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 38667
38667bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 41333
41333bpsで接続、キャリアの報告
+MRR: 42667
42667 bps で接続、キャリアの報告
+MRR: 45333
45333 bps で接続、キャリアの報告
+MRR: 46667
46667 bps で接続、キャリアの報告
+MRR: 49333
49333 bps で接続、キャリアの報告
+MRR: 50667
50667 bps で接続、キャリアの報告
+MRR: 53333
53333 bps で接続、キャリアの報告
+MRR: 54667
54667 bps で接続、キャリアの報告

〔出荷時の値〕

V1

〔関連〕

\V

□ ATXn

発信音(ダイヤルトーン)を確認してからダイヤルするかどうか、およびダイヤル後話中音を確認するかどうか、リングバック(ベルの鳴動音)を確認するかどうかを指定します。

〔パラメータ 説明〕

コマンド
ダイヤリング
NO DIALTONE
BUSYコード
結果コード
S6レジスタ設定時間後
返さない
返さない
CONNECT
S6レジスタ設定時間後
返さない
返さない
CONNECT {通信速度}
({通信速度}には現在の通信速度が入る)
発信音を待ってから
返す
返さない
S6レジスタ設定時間後
返さない
返す
発信音を待ってから
返す
返す
BUSYコード:話中音が検出されたときに返す

〔出荷時の値〕

X4

□ ATZ

モデムの動作状態の内容を初期化します。

ポイント

〔関連〕

&F、&W

□ +ETBM=n1,n2,n3

回線切断時にバッファ内に残ったデータの取り扱いを指定します。

〔パラメータ説明〕

n1=0

DTEが回線切断を要求したときに、送信データを削除して、すぐに切断します。
n2=0

DTEが回線切断を要求したときに、受信データを削除して、すぐに切断します。
n3=0

バッファデータを削除するまでは、バッファの配信を試行しません。

□ +FCLASS=n

サービスクラスを選択します。

〔パラメータ説明〕

+FCLASS0

データモード
+FCLASS1

FAX Class 1モード
+FCLASS1.0

FAX Class 1.0モード
+FCLASS8

ボイスモード

〔出荷時の値〕

+FCLASS0

□ A/

直前のコマンド行を再度実行します。

ポイント

□ AT&Cn

パソコン本体へのCD信号の送出条件を選択します。

〔パラメータ 説明〕

&C0

相手モデムからのキャリアに関係なく、CD信号を常にオンにします。
&C1

相手モデムからのキャリアが検出されている間、CD信号をオンにします。

〔出荷時の値〕

&C1

□ AT&Dn

パソコン本体からのER信号を無視するかどうかを選択します。

〔パラメータ 説明〕

&D0

ER信号を無視します。
&D1

ER信号がオンからオフに変わると、モデムはオンラインコマンド状態になりOKを表示します。その際、通話は接続されたままの状態です。
&D2

ER信号がオンからオフに変わると、回線を切断し、自動着信を禁止します。自動着信は、ER信号を再びオンにすると可能になります。
回線切断時のバッファされたデータの処理は+ETBM(
Click)の設定に従います。+ETBM(Click)が設定されていなければ、切断前に相手側に送信します。

〔出荷時の値〕

&D0

□ AT&F

設定レジスタにROMの内容を読み込みます。これにより、モデムは工場出荷時の設定状態になります。

〔パラメータ 説明〕

&F

工場出荷時の状態になります。

〔関連〕

Zn、&W

□ AT&Kn

パソコン本体とモデムとのデータ転送のフロー制御を設定します。フロー制御を行うモードを選択すると、モデムのバッファがいっぱいになったときにパソコン本体からのデータ転送を一時停止し、バッファが空くと再開することができるため、回線側と転送速度が異なっていてもデータが失われることなく送受信が可能になります。

〔パラメータ 説明〕

&K0

フロー制御を行いません。
&K3

RS/CS信号による双方向のフロー制御ができます。
モデムは、RS信号がオフになると、パソコン本体へのデータの送出を止めます。また、バッファがいっぱいになると、CS信号をオフにしてパソコン本体にデータの送信を止めるよう要求します。
&K4

XON/XOFF文字による双方向のフロー制御ができます。
モデムは、バッファがいっぱいになるとXOFF文字を生成してパソコン本体に送ります。パソコン本体も、モデムにXOFF文字を送って、モデムからのデータを止めることができます。
&K5

設定しても動作に影響はありません。
&K6

設定しても動作に影響はありません。

〔出荷時の値〕

&K3

□ AT&Pn

パルスダイヤルの速度を選択します。

〔パラメータ 説明〕

&P0

メーク率39%で、パルスダイヤルの速度を10ppsにします。
&P1

メーク率33%で、パルスダイヤルの速度を10ppsにします。
&P2

メーク率39%で、パルスダイヤルの速度を20ppsにします。
&P3

メーク率33%で、パルスダイヤルの速度を20ppsにします。

〔出荷時の値〕

&P0

□ AT&Tn

ローカルアナログループバックテストを行います

〔パラメータ説明〕

&T0

進行中のアナログループバックテストを終了します。
&T1

アナログループバックテストを実行します。

〔出荷時の値〕

&T0

□ AT&V

ATコマンドの現在の構成および保存されているプロファイルを表示します。

□ AT&W

ATコマンドの現在の構成を保存します。

□ AT + DR = n

接続時のデータ圧縮モードの表示を制御します。

〔パラメーター 説明〕

n = 0

接続時のデータ圧縮モードを表示しません。
n = 1

接続時のデータ圧縮モードを表示します。

〔出荷時の値〕

AT + DR = 0

□ AT + ER = n

接続時のエラー制御モードの表示を設定します。

〔パラメーター 説明〕

n = 0

接続時のエラー制御モードを表示しません。
n = 1

接続時のエラー制御モードを表示します。

〔出荷時の値〕

AT + ER = 0

□ AT + ES=n1, n2, n3

相手のモデムとの間の通信モードを選択します。

〔パラメーター 説明〕

n1

自分のモデムが送信する場合に要求する通信モード(0〜4)
 
 
n1 = 0

ダイレクトモード
 
 
n1 = 1

ノーマルモード
 
 
n1 = 3

V. 42
 
 
n1 = 4

MNP
n2

自分のモデムが送信する場合にサポートする通信モード
 
 
n2 = 0

全自動モード
相手がLAPM、MNP、ノーマルモードのどのモードであっても自動的に切り替えて通信を行います。
 
 
n2 = 2

LAPM/MNPモード
相手がLAPM、MNPのモードで通信するときにのみ接続できます。相手がノーマルモードの場合は切断されます。
 
 
n2 = 3

LAPMモード
相手がLAPMのモードで通信するときにのみ接続できます。相手が他のモードの場合は切断されます。
 
 
n2 = 4

MNPモード
相手がMNPのモードで通信するときにのみ接続できます。相手が他のモードの場合は切断されます。
n3

自分のモデムが受信する場合にサポートする通信モード
 
 
n3 = 1

ノーマルモード
相手がノーマルモードで通信するときにのみ接続できます。相手が他のモードの場合は切断されます。
 
 
n3 = 2

全自動モード
相手がLAPM、MNP、ノーマルモードのどのモードであっても自動的に切り替えて通信を行います。
 
 
n3 = 4

LAPM/MNPモード
相手がLAPM、MNPのモードで通信するときにのみ接続できます。相手がノーマルモードの場合は切断されます。
 
 
n3 = 5

LAPMモード
相手がLAPMのモードで通信するときにのみ接続できます。相手が他のモードの場合は切断されます。
 
 
n3 = 6

MNPモード
相手がMNPのモードで通信するときにのみ接続できます。相手が他のモードの場合は切断されます。

〔出荷時の値〕

AT + ES = 3, 0, 2

□ AT + IFC = n1, n2

パソコン本体とモデムとのデータ通信のフロー制御を設定します。フロー制御のモードを選択すると、モデムのバッファがいっぱいになったときにパソコン本体からのデータ転送を一時停止し、バッファが空くと再開することができるため、回線側と転送速度が異なっていてもデータが失われることなく送受信が可能になります。またモデムからパソコンにデータを転送する場合も制御できます。

〔パラメーター説明〕

n1

パソコンからモデムへのデータ転送に対する制御
 
 
n1 = 0

フロー制御を行いません。
 
 
n1 = 1

XON/XOFF信号による制御を行います。
モデムのバッファがいっぱいになると、パソコン本体にXOFF信号を送りデータを止めます。
 
 
n1 = 2

RS/CS信号による制御を行います。
モデムのバッファがいっぱいになると、CS信号をオフにしてパソコン本体にデータを止める要求をします。
n2

モデムからパソコンへのデータ転送に対する制御
 
 
n2 = 0

フロー制御を行いません。
 
 
n2 = 1

XON/XOFF信号による制御を行います。
パソコン本体のバッファがいっぱいになると、モデムにXOFF信号を送りデータを止めます。
 
 
n2= 2

RS/CS信号による制御を行います。
パソコン本体のバッファがいっぱいになると、RS信号をオフにしてモデムにデータを止める要求をします。

〔出荷時の値〕

AT + IFC = 2, 2

□ AT + MR = n

接続時の変調方式と送信側・受信側の通信速度の表示を制御します。

〔パラメーター 説明〕

n = 0

接続時の変調方式と送信側・受信側の通信速度を表示しません。
n = 1

接続時の変調方式と送信側・受信側の通信速度を表示します。
n = 2

接続時の変調方式と受信側の通信速度を表示します。

〔出荷時の値〕

AT + MR = 0

□ AT + MS=n1, n2, n3, n4, n5, n6

各変調方式ごとに、回線接続速度の設定を行うことができます。

〔パラメーター 説明〕

n1

サポートモードを示します。
n1
変調方式
通信可能速度(bps)
B103
Bell103
300
B212
Bell212
1200 Rx/75 Tx,75 Rx/1200 Tx
V21
V. 21
300
V22
V. 22
1200
V22B
V. 22bis
2400, 1200
V32
V. 32
9600, 4800
V32B
V. 32bis
14400, 12000, 9600, 7200, 4800
V34
V. 34
33600, 31200, 28800, 26400, 24000, 21600, 19200, 16800, 14400, 12000, 9600, 7200, 4800, 2400
V90/V92
V.90/V.92
56000, 54667, 53333, 52000, 50667, 49333, 48000, 46667, 45333, 44000, 42667, 41333, 40000, 38667, 37333, 36000, 34667, 33333, 32000, 30667, 29333, 28000
n2:オートモードの選択(n2 = 0,1)
ポイント
n3:最低回線送信速度の選択(75−33600)
n4:最高回線送信速度の選択(75−33600)
n5:最低回線受信速度の選択(75−56000)
n6:最高回線受信速度の選択(75−56000)
ポイント

〔出荷時の値〕

AT+MS=V92,1,75,48000,75,56000
ポイント

〔通信速度を固定する場合の設定例〕

通信速度(bps)
設定コマンド
AT + MS = V21, 1, 300, 300, 300, 300
AT + MS = V22, 1, 1200, 1200, 1200, 1200
AT + MS = V34, 1, 2400, 2400, 2400, 2400
AT + MS = V34, 1, 4800, 4800, 4800, 4800
AT + MS = V34, 1, 7200, 7200, 7200, 7200
AT + MS = V34, 1, 9600, 9600, 9600, 9600
AT + MS = V34, 1, 12000, 12000, 12000, 12000
AT + MS = V34, 1, 14400, 14400, 14400, 14400
AT + MS = V34, 1, 16800, 16800, 16800, 16800
AT + MS = V34, 1, 19200, 19200, 19200, 19200
AT + MS = V34, 1, 21600, 21600, 21600, 21600
AT + MS = V34, 1, 28800, 28800, 28800, 28800
AT + MS = V34, 1, 31200, 31200, 31200, 31200
AT + MS = V34, 1, 33600, 33600, 33600, 33600
AT + MS = V.92, 1, 33600, 33600, 32000, 32000
AT + MS = V.92, 1, 33600, 33600, 34667, 34667
AT + MS = V.92, 1, 33600, 33600, 37333, 37333
AT + MS = V.92, 1, 33600, 33600, 40000, 40000
AT + MS = V.92, 1, 33600, 33600, 42667, 42667
AT + MS = V.92, 1, 33600, 33600, 45333, 45333
AT + MS = V.92, 1, 33600, 33600, 48000, 48000
AT + MS = V.92, 1, 33600, 33600, 50667, 50667
AT + MS = V.92, 1, 33600, 33600, 53333, 53333
AT + MS = V.92, 1, 33600, 33600, 56000, 56000

□ AT+PQC=n

V.92モードのQuick Connectの設定を行ないます。

〔パラメータ 説明〕

0

ショートフェーズ1、ショートフェーズ2を有効にします。
1

ショートフェーズ1のみを有効にします。
3

ショートフェーズ1、ショートフェーズ2を無効にします。

〔出荷時の値〕

0

□ +++

コマンドモードに移行します。
コマンドのキャラクタ(+)は、S2レジスタにより指定されます(AT、復改キャラクタ入力不要)。


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