質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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体外診断用医薬品のノロウイルス検出キットは、嘔吐物を検体として使用できるか?(卸)
検査値・検査方法 |
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年月 | 2015年12月 |
ノロウイルス抗原検出キット(表)は、イムノクロマトグラフィー法の原理により、マウスモノクローナル抗体を使用し、抗原を約15分で検出できるため、外来診療等の医療現場等で検査可能である。嘔吐物(非糞便)は正しい結果が得られないので検体には不適であり、糞便を検体とする。
商品名 |
クイックナビ-ノロ、クイックナビ-ノロ2*、NV-AD(Ⅲ)「生研」(デンカ生研) |
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使用目的 |
糞便中のノロウイルス(NV)抗原の検出(NV感染の診断の補助) |
偽陰性の |
検体中のウイルス濃度に左右される。検体中には105~106コピー/mL以上のウイルス量が必要。発症後5~7日以内の糞便中に含まれるので、検体採取は早期に実施する。または複数検体を採取する。 |
偽陽性の |
浣腸便、ゲル化剤等を含む食事(嚥下補助食品、経管栄養食等)を摂取した糞便、直腸から摂取した糞便(直腸便)、新生児の糞便の場合、偽陽性率が高い。 |
*直腸便でも可能 **遠心分離または濾過が必要