旅と文学をこよなく愛した画家 安野光雅さんは、京都の各地にも足を運び、2011年から2018年の間に『洛中洛外』と題する風景画94点を描きました。京丹後市久美浜町の和久傳ノ森「森の中の家 安野光雅館」では、そのうち2016年から2018年までの後期の作品27点を現在展観中です(2022年9月5日まで)。

島原太夫/『洛中洛外』©空想工房
画像提供=森の中の家 安野光雅館
島原太夫/『洛中洛外』©空想工房

「北山杉」「出町の飛び石」「島原太夫」などのほか、「丹後ちりめん問屋」「丹後半島の小さな漁港」「東経一三五度線上」といった京都・丹後の風景画も残した安野さん。“丹後も洛外の外だよ”と、何度も丹後を訪れていたそうです。味わい深い文章とともにぜひお楽しみください。疫病退散の祈りを込め、「祇園祭」も特別に展示されます。
 
また、92歳の時に描かれたという『赤毛のアン』の原画展も同時開催。小さな頃に両親を失ったアンが、さまざまな苦難に遭遇しながらも明るく前向きに行きていく物語が、安野さんの原画「アンとマシュウ」「恋人たちの道」等36点の作品により蘇ります。

丹後半島の小さな漁港/『洛中洛外』
画像提供=森の中の家 安野光雅館
丹後半島の小さな漁港/『洛中洛外』©空想工房

アンとマシュウ/『赤毛のアン』
画像提供=森の中の家 安野光雅館
アンとマシュウ/『赤毛のアン』©空想工房

安野さんとともに旅を楽しむように、ぜひ丹後の森で心豊かなひとときを。

森の中の家 開館5周年記念展示 安野光雅『洛中洛外』『赤毛のアン』

会期/~2022年9月5日(月) 
時間/9時30分~17時(最終入館16時30分)
休館日/火曜(祝日の場合は翌日)
入館料/一般1,000円
お問い合せ/tel.0772-84-9901
会場/和久傳ノ森 森の中の家 安野光雅館
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京都府京丹後市久美浜町谷764 和久傳ノ森
※社会情勢により開館日・時間が変更になる場合があります。

和久傳ノ森 森の中の家 安野光雅館 公式サイト