ダイアナ元妃の一生とともに振り返る、幼少時代から36歳までの華麗なるヘアアレンジ
没後25年経っても愛され続ける、エレガント美の象徴。
1997年に不慮の死を遂げたダイアナ元妃。没後25年経った今なお、そのチャーミングな人柄はさることながら、ファッションやビューティのアイコンとして世界中の人々に愛され続けています。幼少期からティーン時代、20歳での結婚、プリンセス時代、そして慈善活動家になるまで……その儚くも見事に咲き誇った美貌変遷とヘアアレンジを一挙お届けします。
1963年 2歳
生まれたのは1961年7月1日。父はスペンサー伯爵という貴族の家柄で、母はファーモイ男爵の娘で王室との縁も。裕福な環境に生まれた2歳のダイアナ元妃、外ハネにカールさせたボブヘアがキュートでお似合いです。
1971年 10歳
両親が不仲のため残念ながら離婚し、父親が親権を持つことに。こちらの写真は、ノーフォークの寄宿学校に入学した頃、ロブヘアをナチュラルダウンさせて。この頃が生涯でいちばん、髪が長かったといえそうです。
1974年 13歳
ペットのポニーにキスをされている、13歳のダイアナ元妃。サイドのヘアをナチュラルにカールさせて、無邪気な笑顔を浮かべている姿が何とも初々しい!
なおこの翌年、祖父の死去により父親がスペンサー伯爵位を継承し、「レディ」の称号を得た元妃。それに伴って、スペンサー伯爵の本邸、オルソープ邸に一家で引っ越しをすることに。
さらに1977年、16歳のときに、当時のチャールズ皇太子と恋仲だった姉セーラが、オルソープに彼を招いたことで、皇太子と初対面。けれどまだ、恋愛に発展することはなかったそうです。
1980年 19歳
1979年、王室のサンドリンガム邸で開かれたパーティにスペンサー伯爵家の令嬢たちが招かれたのがきっかけで、徐々に仲を深めていったといわれるチャールズ国王とダイアナ元妃。
うれしそうにダンスをする2人の表情からも、恋を順調に育んでいた様子が見て取れます。髪全体をカールさせ、エレガントなヘアアレンジを施していた元妃。このときすでに、将来のプリンセスとしての片鱗を見せていました。
1981年2月 19歳
めでたく2人は婚約を発表。そのときのポートレートでは、ストレートヘアをサイドパーツにしてふんわりと流し、全体を端正にまとめていました。ブルーのジャケットと相まって、爽やかなムードを演出しています。
1981年7月 20歳
今なお、語り継がれる世紀のロイヤルウェディングでは、前髪を厚めに下ろして、花嫁らしい可憐な美貌を見事に開花。バッキンガム宮殿のバルコニーで撮影されたこちらのワンシーンは、世界中の人々から大きな注目を集めました。
1982年5月 20歳
ナチュラルなボブヘアとナチュラルメイクにしているのは、第一子、ウィリアム皇太子を妊娠しているとき。長めのバングスを軽く遊ばせ、ピュアな笑顔をのぞかせています。
1984年2月 22歳
ウィリアム皇太子誕生後は、チャールズ国王も子育てに積極的に参加しダイアナ元妃にとって最も、穏やかで幸せな時期だったといわれています。
そんな時を経て、まばゆいほどのエレガントな美貌が花開いたのがこの頃。両サイドと前髪をリバースに巻いて、サイドや後ろに流し、全体をふわっと仕上げるダイアナ元妃のアイコンヘアがここに。
1984年9月 23歳
ヘンリー王子を出産後、今やイギリス王室の恒例となった、セント・メアリー病院の前でのフォトコールに応える元妃。出産して間もないのに、両サイドのヘアをしっかり立ち上げ、ゴージャスヘアに仕上げているところに、プリンセスとしての真摯な姿勢を感じさせます。
1984年11月 23歳
元妃には珍しくヘアアクセを使ったアレンジを発見。チャリティイベントに出席したこの日は、サイドのヘアを上げて凜とした横顔をのぞかせていました。
1985年4月 23歳
ミラノを訪れたときは、この頃の鉄板ヘア、立体感あふれるアレンジを基本にウェーブを強め、より一層華やかなアレンジを施していました。まるで社交のひとときを盛り上げているようです。
1987年6月 25歳
全体をショートボブにカットして、後ろをストレートにしたスタイルで、クリーンな印象を高めて。
なおこの頃すでに、当時暮らしていたケンジントン宮殿は、チャールズ国王の不在が常態化していたといわれています。
1989年1月 27歳
ハンプシャー州のアルトンを訪れたときには、カールの流れをそろえてボリュームを押さえ、ハンサムなアレンジを見せた元妃。「キャサリン・ウォーカー」のタータンチェックのコートをクールに着こなしていました。
1989年3月 27歳
クウェート訪問の際には、トップとサイドのリバース巻きをふわっとボリュームアップさせ、元妃の女性らしい魅力を際立たせていました。
1990年5月 28歳
この頃はショートヘアにして前髪を上げ、額をしっかり見せるアレンジがお気に入りだった様子。日焼け肌と相まって、快活なイメージが新たに定着しました。
1990年6月 28歳
サイドパーツにした前髪に高さを出してウェーブをそろえ、マチュアなイメージを演出して。ダービーシャー訪問のご公務にて。
1990年10月 29歳
この年は、目まぐるしくアレンジを変えて、イメチェンを図っていた元妃。根元からレイヤーを大胆に入れたショートヘアで、全体を立ち上げたアレンジを施して、よりアクティブな印象を強めていました。
チャールズ国王とカミラ妃の関係が明るみになり、マスコミが“皇太子批判”を繰り広げていたのもこの頃。それまで秘めていたものがオープンになって吹っ切れたのかもしれません。
1992年6月 30歳
ヨークシャーでのご公務では、快活なショートヘアからダイアナ元妃らしい、エレガントなショートヘアへとチェンジ。多くの国民に囲まれて、やさしい笑顔を見せていました。
なお英国王室はこの半年後、夫妻が別居生活に入ることを正式に発表。
1994年12月 33歳
ロンドンのヒルトンホテルにて撮影されたポートレート。細いロットで緻密に巻かれたカールヘアを、トップを高くアレンジして風格を漂わせています。
この頃、元不倫相手に暴露本を出されて失意の真っただ中だったにもかかわらず、笑顔を絶やさないのは、ただただ脱帽……。
1995年9月 34歳
別居後、チャールズ国王との関係が進展せず、世界中がやきもきと見守っていた頃。この年の11月に受けたBBCのインタビューでは「私は離婚を望んでいません。夫の決断を待っています」と語ったというエピソードも。
ウルフカットを、元妃流にエレガントにアレンジしたこの日は、気持ちを固めた潔さを感じさせます。