鶏始乳[にわとりはじめてとやにつく] 七十二候 第72候


冬の終わりと春の到来を感じた鶏が、卵を産み始める。

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二十四節気の大寒の末侯にあたり、1月30日〜2月3日ごろの時季。季節は晩冬。本来、自然環境下で飼育された鶏の産卵期は春から夏にかけて。冬は産卵せず、この頃から卵を産み始めるため、七十二候最後の候は春の到来を感じさせる時季とされる。次の第1候はいよいよ春を告げる「東風解凍」。Photo:Getty Images


〜七十二候とは〜
二十四節気をさらに3つに分け、約5日ごとに名前をつけたもの。七十二候は、もともと古代中国で生まれたものといわれています。やがて日本に渡り、江戸時代の暦学者が、日本の気候に合わせて改訂しました。気候は地域やその年によって違いますが、四季の風情を楽しむ目安になってくれることでしょう。


◎季節の銘
 おきな
日本で古くから演じられてきた神事儀礼の舞曲。猿楽能や田楽能などにも見られ、天下泰平、五穀豊穣、延命長寿を祈るものとされる。現在でも、能において神聖な演目とされ、正月初会などの際、最初に演じられる。


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監修・協力=高月美樹 桂 裕子  編集=野村良裕