この魅力に引き込まれたら最後、無事に生還できないかもしれません。
幻想的にして不気味、そして破滅や死を匂わせるポーランドの画家ズジスワフ・ベクシンスキーのドローイング集『べクシンスキ作品集成 III』が発売されます。
あまりの気味悪さゆえか、「3回見たら死ぬ」とまでささやかれる彼の作風。そこに退廃の美を見出してしまったがために、病み付きになってしまう人々があとを絶ちません。
PRTIMESによりますと、この画集を発売するのはヴィレッジヴァンガードのオンラインストア。ダークでエロティック、そしてホラーでシュール・リアリズムなデッサンやドローイングが120ページのボリュームで押し寄せます。
ベクシンスキーが描くこれらの世界観は、幼少時代にナチスに侵略された原体験と妻の死、鬱になった息子の自殺などによるものかと思われます。そして彼が75歳の時(2005年)、ふたりの若者に刺殺されて非業の死を遂げたという背景が、さらに後世の人々を惹き付けるのでしょうね。
ちなみにですが、アンブラックメタル・バンドのアンテスターが、アルバム『The Trumpeter』でベクシンスキーの作品を使用していることからも、メタルと親和性が高い絵画でもあります。テイストは違いますが、H・R・ギーガー好きにも人気の高い芸術家です。
『べクシンスキ作品集成 III』はA4判並製、3,888 円(税込)。購入したあかつきには、眠る前に毎夜ページをめくってみてはいかがでしょうか?
・アルゴリズムが映像制作するとこうなる。アートで、洒落てて、奇妙な車窓映像
image: PRTIMES
source: PRTIMES via VILLEGE/VANGUARD ONLINE STORE
(岡本玄介)