訴訟まで起こったいわくつきのバタフライキーボード。
2015年に登場したApple(アップル)のバタフライキーボード、好きだった人もいるかもしれないですが大半の意見は不評で、2020年に販売終了を告げました(ありがとう!)。そんなバタフライキーボード、訴訟まで起こされていたんですよね。
アメリカでMacBook買った人はチェックを
2016年に起こった集団訴訟。2015年~2019年のMacBook Proに搭載されていたバタフライキーボードは、ホコリなどが溜まるとキーが戻らなくなるなど欠陥を認識していたのに、ずっと販売を続けたとしてAppleが訴えられていました。今年の7月、Appleは過失を認めなかったものの和解金を支払うことには合意しました。その額5000万ドル、日本円で約68億円です。この度和解金の合意についての承認が裁判所から正式に降りたことで、該当ユーザーへは3300万ドル(約45億円)が支払われることになりました。
2015年から2019年の間に、カリフォルニア州、フロリダ州、イリノイ州、ミシガン州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ワシントン州でMacBook、MacBook Air、MacBook Proを買った人たちには、それぞれ50ドル、125ドル、395ドルが支払われます。この受け取り額の違いは、不具合のあったキーを単体でいくつ取り替えたか、またはキーボードごと取り替えだったかなどによります。自分が該当者かどうかはこちらのサイトに情報が載るそうなので、もしアメリカでMacBookを買った人がいたら、今後チェックしてみてください。
Appleはバタフライキーボードに不具合が生じた場合は、無償でキーボードを修理するプログラムを2018年に立ち上げていましたが、それでもバタフライキーボードを採用し続けて、2020年から段階的に(しれっと?)シザースイッチキーボードへ切り替えていきました。バタフライキーボードのおかげで薄くてスタイリッシュなデザインでしたが、やっぱり打ちにくいのとパタパタパタ独特な音がしてましたよね。とりあえず、バタフライキーボードもなくなり、バタフライキーボードが故障して大変だったアメリカの人たちも報われ、一件落着…ですかね?