Cheryl Cole

英国1の美女が宣言する自由への決意表明──シェリル・コール

イギリスで最もセクシーな女性といえば、シェリル・コールである。人気ガールズグループ〝ガールズ・アラウド〞のメンバーにして、最新ソロアルバムのリリースを控えたシェリルが、パパラッチの追跡を振り切り、自由奪回を宣言。そしてリアーナへの愛を熱く語る。
英国1の美女が宣言する自由への決意表明──シェリル・コール

イギリスで最もセクシーな女性といえば、シェリル・コールである。人気ガールズグループ〝ガールズ・アラウド〞のメンバーにして、最新ソロアルバムのリリースを控えたシェリルが、パパラッチの追跡を振り切り、自由奪回を宣言。そしてリアーナへの愛を熱く語る。

Photos: Mariano Vivanco Text: Hisashi Murakami

“英国の至宝”と呼ばれるシェリル・コール、28歳。オーディション番組からの叩き上げでアイドル・グループ、ガールズ・アラウドのメンバーとして人気を博し、現在はソロで活動中。国民の心をガッチリ掴んだのは、オーディション番組『Xファクター』の審査員に抜擢された2008年あたりから。その美貌とは裏腹とも思えるほど気さくな人柄と英国北東訛りで人々を魅了。

だが、その代償は余りに大きかった。夫であるサッカー選手のアシュリー・コールによる度重なる不貞、アメリカ版『Xファクター』からの突然の解雇、マラリアに倒れて生死を彷徨う……等々といった不運な出来事が続くと、タブロイド紙の格好の餌食となり、ここ数年はパパラッチに追い回される有名税に悩まされてきた。

「それまでの10年間もずっと有名だったけど、これほどではなかったわ。『Xファクター』に参加した時には想像もしていなかった。見くびっていたのよね。ところが、朝起きると玄関先にはパパラッチが待ち構えている状況よ。私がどこへ行こうとついてくる。たとえ赤信号でも……事故であの世行きなんてまっぴらよ。家の前には知らない人たち7人が生活していて私はいつも怯えていたわ」

そんな彼女が遂に立ち上がる。もう誰にもジャマさせない、自分らしく生きるの、自由を奪還してやる、と言わんばかりの決意を持って、前夫との繋がりを断ち切り”シェリル”と改名。最新シングル”コール・マイ・ネーム”では、リアーナの大ヒット曲”ウィ・ファウンド・ラブ”を手がけたプロデューサー、カルヴィン・ハリスを起用。どうやらその選択は偶然ではなさそうだ。「私がなぜリアーナのこと愛しているか知っている? 彼女の服装や歌ってる内容など、色々と批判されているのは私も知ってるわ。でも彼女はとっても自由でしょ。そんなのクソ食らえって感じ。私は彼女のそういうところが大好きなの。魅力的だし自由だわ。完璧なるポップスターよ。それに彼女は私と同じ体験を経ている。まったく同じ体験を」

恋人からDVを受けたリアーナ、そして夫の浮気で傷つけられたシェリル。ともに被害者でありながら、メディアによる狂騒劇に巻き込まれたという意味で二重の被害者でもある。とはいえ、被害者役はもうオシマイ。最新アルバム『ア・ミリオン・ライツ』は、いわば彼女にとっての自立宣言。自由を謳歌し、セクシーであることを恐れない。そして、もちろん浮気性の元旦那に贈る曲も用意されている。タイトルは”スクリュー・ユー”。つまり”ざけんなよ”である。

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