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「いまの自分がいちばん好き」──華原朋美

「彼氏が欲しい」「お洒落な人と手をつないでデートがしたい」「ドラクエが楽しい」……。SNS隆盛の共感の時代に、繕わず正直な“朋ちゃん”が気になる。
華原朋美 「いまの自分がいちばん好き」

「彼氏が欲しい」「お洒落な人と手をつないでデートがしたい」「ドラクエが楽しい」……。SNS隆盛の共感の時代に、繕わず正直な“朋ちゃん”が気になる。

Photo: Maciej Kucia @ AVGVST Styling: Hiroko Kariyazono
Hair & Make-up: Nobu @ roraima Text: Noriaki Moriguchi @ GQ

ジャケット ¥215,000、パンツ ¥83,000〈ともにDOLCE&GABBANA/ドルチェ&ガッバーナ ジャパン tel.03-6419-2220〉

「遠い昔、いろいろあった。死んでしまいたいと何度も思った」。東京公演の2日目、自分をむき出しにした天真爛漫な歌姫はこう続けた。「もし辛いことがあったら、華原朋美を思い出して」。

ティーンエージャーの頃、華原朋美の声に後押しされて、愛しのあの娘に告白した→失敗→失恋のショックを、もう一度華原朋美の声によって癒やしてもらった……。そんな甘酸っぱさが蘇る“朋ちゃんの声”が活動を再開している。色褪せるどころか眩しさを増す華原朋美は、GQ撮影時のインタビューにこう答えてくれた。

「いまの自分がいちばん好き。いまの自分をいちばん大事にしたい。20代の頃はすべてが好奇心で埋まっていた。自分のカラダのことや将来のこととか、まともに考えていなくて。あのとき、もっと頑張れていたらって思うときももちろんあるけれど、でもそれはそれで、あのときの自分がいたからいまがあるって思う。過去の痛い傷も、いま頑張ろうって思えるチカラに変わっているから……」。

自分に正直に前に進む不撓不屈の“朋ちゃん”から、もう一度勇気づけられるときがきた。

華原朋美 歌手
カバーアルバム『MEMORIES 2』が発売中。たとえば収録曲の「HOWEVER」(朋ちゃんの声)を聴けば、“朋ちゃん”を聴いていた頃と“GLAY”を聴いていた頃の、ふたつの“頃”を思い出せるという一粒で二度おいしいアルバムです。

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