選手、実業家として意欲を語る本田選手=北國新聞社

子どもたちに熱く語る本田選手=金大ソルティーロフィールド

 星稜高OBでサッカー元日本代表の本田圭佑選手(35)が7日、金大角間キャンパス内の「金大ソルティーロフィールド」を初めて訪問した。青春時代を過ごした石川への恩返しの思いを込め、3年前に金大と金沢市と共同で整備したサッカー場。子どもたちと交流した本田選手は「考えることが成功につながる」と熱く語った。

 自身がプロデュースする「ソルティーロファミリアサッカースクール金沢校」に通う園児~小学6年の約50人の大歓迎を受けた本田選手は、小雨降る中でも熱弁は止まらなかった。

 「練習場所は公園やマンションの下でもいい。練習を工夫すればいいだけ」「フォワードなら点を取るのが仕事。何をするべきか考えることが成功のこつ」。丁寧に答える姿に子どもたちは目を輝かせた。

 センターバックを務める小学5年生の今村隼君(11)は「1日1日を大切にして、時間を無駄にせず練習したいと思った」と話した。金大の山崎光悦学長、金沢市の山野之義市長も本田選手を出迎えた。

 これに先立ち、本田選手は北國新聞社を訪れ、温井伸社長と懇談した。現在無所属の本田選手は新たな地での現役続行や教育事業の展開などに意欲を示した。

  10日、金沢で講演会

 本田選手は10日、金沢歌劇座で講演会「人生100年時代。大人の学習に終わりがこなくなる。」(北國新聞社後援)を開催し、教育に抱く思いやビジョンを語る。

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