「Subscribe」アイコンこの情報をサブスクライブする
POWER7 情報

netstat コマンド

目的

ネットワーク状況を表示します。

構文

各プロトコルのアクティブ・ソケットまたはルーティング・テーブル情報を表示するには、次のようにします。

netstat [ -num ] [ -routtable ] [ -routinfo] [ -state ] [ -socket ] [ -protocol Protocol ] [ Interval ]

ネットワーク・データ構造の内容を表示するには、次のようにします。

netstat [ -stats | -cdlistats ] [ -protocol protocol ] [ Interval ]

アドレス解決プロトコルを表示するには、次のようにします。

netstat -arp

統計情報をすべてクリアするには、次のようにします。

netstat -clear

説明

netstat コマンドは、アクティブな接続について、 さまざまなネットワーク関連データ構造の内容をシンボルで表示します。

フラグ

フラグ名 説明
-arp アドレス解決インターフェースを表示します。
-cdlistats CDLI ベースの通信アダプターの統計情報を表示します。
-clear 統計情報をすべてクリアします。
-num ネットワーク・アドレスを数値で表示します。 このフラグが指定されないときは、netstat コマンドは、 アドレスを可能な限り解釈してシンボルで表示します。このフラグは、 どの表示フォーマットでも使用できます。
-protocol protocol protocol 変数用に指定された値 (プロトコルの既知の名前または別名) についての統計情報を表示します。 ヌル応答は、報告する数がないことを意味します。 この変数について指定された値のプログラム・レポートは、 プログラム・レポートについての統計情報ルーチンがない場合は不明です。
-routinfo 各経路のユーザー構成コストと現行コストを含む、ルーティング・テーブルを表示します。
-routtable ルーティング・テーブルを表示します。 -stats フラグと一緒に使用すると、-routtable フラグはルーティング・テーブルの統計情報を表示します。ルーティング・テーブルの表示を参照してください。
-socket ネットワーク・ソケットを表示します。
-state 構成済みのすべてのインターフェースの状態を表示します。
インターフェース表示フォーマットは、 以下の項目についての累積統計の表を表示します。
  • エラー
  • コリジョン
    注: イーサネット・インターフェースのコリジョン・カウントは示されません。
  • 転送されたパケット

表示されるインターフェース情報は、インターフェース名、数、アドレスだけでなく、最大伝送単位 (MTU) も提供します。

-stats それぞれのプロトコルの統計を表示します。
Interval 構成済みネットワーク・インターフェース上のパケット・トラフィックに関する情報 (秒単位) を絶えず表示します。

デフォルト表示

アクティブ・ソケットのデフォルト表示は以下の項目を表示します。
  • ローカル・アドレスおよびリモート・アドレス
  • 送信キュー・サイズおよび受信キュー・サイズ (バイト単位)
  • プロトコル
  • プロトコルの内部状態

IP アドレス・フォーマットは、host.port という形式、または、 ソケットのアドレスがネットワーク・アドレスを指定しているが、 特定のホスト・アドレスを指定していない場合は network.port になります。 アドレスがシンボリック・ホスト名に解決できる場合、ホスト・アドレスは、ネットワーク・アドレスと同様、シンボルで表示されます。

NS アドレスは、長さが 12 バイト (4 バイトのネットワーク番号、6 バイトのホスト番号、 および、2 バイトのポート番号で構成されます) で、 すべてネットワーク標準形式で保管されます。VAX アーキテクチャーの場合、ワードとバイトが逆になります。

ホストのシンボル名が既知でない場合、あるいは、-num フラグを指定している場合、 アドレスは、アドレス・ファミリーにしたがって数値で出力されます。 指定されていないアドレスおよびポートは、* (アスタリスク) で表示されます。

インターフェース表示

インターフェース表示フォーマットは、 以下の項目についての累積統計の表を表示します。
  • エラー
  • コリジョン
    注: イーサネット・インターフェースのコリジョン・カウントは適用できません。
  • 転送されたパケット

また、インターフェース表示は、インターフェース名、数、アドレス、 および最大伝送単位 (MTU) を表示します。

ルーティング・テーブルの表示

ルーティング・テーブルの表示は、使用可能な経路およびその状況を示します。 各経路は、宛先ホストまたは宛先ネットワーク、および、 パケットを転送する際に使用するゲートウェイで構成します。

経路は A.B.C.D/XX というフォーマットで表現され、これは 2 つの情報を表します。 A.B.C.D は宛先アドレスを示し、XX は経路に関連したネットマスクを示します。ネットマスクは、設定されたビット数で表されます。 例えば、 経路 9.3.252.192/26 には 255.255.255.192 というネットマスクがあり、 これは、設定された 26 ビットを使用しています。

ルーティング・テーブルには、以下のフィールドがあります。
フィールド 説明
Flags ルーティング・テーブルの flags フィールドは、経路の状態を示します。
A
アクティブ・デッド・ゲートウェイ検出が経路で使用可能である
U
稼働中
H
経路はネットワークではなくホストを宛先にしている
G
経路はゲートウェイを宛先にしている
D
経路がリダイレクトによって動的に作成されている
M
経路がリダイレクトによって変更されている
L
リンク・レベル・アドレスが経路エントリーの中にある
c
この経路へのアクセスはクローン経路を作成する
W
経路はクローン経路である
1
プロトコル固有経路指定フラグ #1
2
プロトコル固有経路指定フラグ #2
3
プロトコル固有経路指定フラグ #3
b
経路はブロードキャスト・アドレスを表す
e
バインディング・キャッシュ・エントリーを使用している
l
経路はローカル・アドレスを表す
m
経路はマルチキャスト・アドレスを表す
P
ピン固定経路
R
ホストまたはネットワークに到達できない
S
手動で追加
u
経路は使用可能
s
グループ経路指定ストップ・サーチ・オプションが経路で使用可能

ローカル・ホストに接続されたそれぞれのインターフェースごとに、 直接経路が作成されます。

Gateway 発信インターフェースのアドレスを示します。
Refs 経路のアクティブ使用の現行数を示します。 コネクション指向プロトコルは、 接続されている間は単一経路を保持しますが、 コネクションレス・プロトコルは、同じ宛先への送信中に経路を取得します。
Use その経路を使用して送信されたパケット数のカウントを示します。
PMTU パス最大転送単位 (PMTU) をリストします。
Interface この経路で使用されているネットワーク・インターフェースを示します。
Exp 経路の期限切れ前に残っている時間 (分単位) を表示します。
Groups この経路に関連したグループ ID のリストを示します。
Netmasks システムで適用されているネットマスクをリストします。
Route Tree for Protocol Family 既存経路用のアクティブ・アドレス・ファミリーを指定します。このフィールドの値は、次のものです。
1
UNIX アドレス・ファミリーを指定します。
2
IP アドレス・ファミリーを指定します (例えば、TCP および UDP)。
3
Xerox Network System (XNS) アドレス・ファミリーを指定します。

Interval 変数に値が指定されている場合、netstat コマンドはネットワーク・インターフェースに関連した統計情報の実行カウントを表示します。 この表示には 2 つのカラム、すなわち、 基本インターフェース (自動構成中に検出された最初のインターフェース) を示すカラム、 および、すべてのインターフェースの情報を要約したカラムがあります。 最初の行には、 システムが最後に再始動してから累積された統計情報の要約が入ります。 出力の後続行には、指定したインターバルの間に累積された値が表示されます。

終了状況

バーチャル I/O サーバーのコマンドの終了状況を参照してください。

  1. インターネット・インターフェースのルーティング・テーブル情報を表示するには、 次のように入力します。
    netstat -routtable
    以下のような出力が生成されます。
    Routing tables
    Destination      Gateway           Flags   Refs     Use  If   PMTU Exp Groups
    
    Route tree for Protocol Family 2 (Internet):
    default          129.3.141.1       UGc       0        0  en0     -   -  
    129.33.140/23    127.0.0.1         U         6       53  en0     -   -  
    129.33.41.2      localhost         UGHS      6      115  lo0     -   -  
    129.45.41.2      129.3.41.1        UGHW      1      602  en0  1500   -  
    dcefs100         129.31.41.1       UGHW      1        2  en0     -   -  
    192.100.61       localhost         U         7    14446  lo0     -   -  
    
    Route tree for Protocol Family 24 (Internet v6):
    ::1              ::1               UH        0        0  lo0 16896   -  
  2. インターネット・インターフェースのインターフェース情報を表示するには、 次のように入力します。
    netstat -state 
    以下のような出力が生成されます。
    Name  Mtu   Network     Address              Ipkts Ierrs    Opkts Oerrs  Coll
    en0   1500  link#2      0.5.20.4.0.4e       874986     0    22494     0     0
    en0   1500  90.34.14    hostname            874986     0    22494     0     0
    lo0   16896 link#1                           14581     0    14590     0     0
    lo0   16896 129         localhost            14581     0    14590     0     0
    lo0   16896 ::1                              14581     0    14590     0     0
  3. ネットワーク・ソケットを表示するには、次のようにします。
    netstat -socket


フィードバックの送信 | このページの評価

最終更新: 2013 年 11 月