Red Hat Enterprise Linux® バージョン 5 システムで WebSphere® Application Server をインストールするための準備を行うには、追加のステップを実行する必要があります。
このタスクについて
Linux システムにインストールするために必要な共通のステップに加えて、Red Hat Enterprise Linux バージョン 5 ではシステム固有のステップがいくつか必要です。
前提条件パッケージがインストールされていることを確認します。
Linux パッケージの登録制限によって、前提条件チェッカー・プログラムが Linux システム上で前提条件パッケージを検査できません。詳しくは、Linux パッケージのインストールと検証を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux バージョン 5 オペレーティング・システムで、セキュリティー強化された Linux (SELinux) を使用可能にした場合、以下の事項を考慮してください。
手順
- すべてのハードウェア・プラットフォーム用にパッケージをインストールします。
以下のパッケージをハードウェア・プラットフォームのいずれかにインストールします。
- compat-libstdc++-33-3.2.3-61
- C++ ランタイム互換性に必要です。GSKit、Java™ 2 Software Development Kit (SDK)、および Web サーバー・プラグインのようなコンポーネントによって使用されます。
- compat-db-4.2.52-5.1
- IBM® HTTP Server に必要です。モジュールのいくつかは、このパッケージに含まれているライブラリーを使用します。
- gtk-2.18.9-4
- gtk2-2.10.4-29.el5
- IBM WebSphere Installation Factory
および IBM Installation Manager に必要です。
- gtk2-engines-2.18.4-5
- IBM WebSphere Installation Factory
および IBM Installation Manager に必要です。
- ksh-20080202-14
- IBM HTTP Server に必要です。
- libXp-1.0.0-8
- グラフィカル・ユーザー・インターフェース用の印刷機能を提供する Java 2 SDK に必要です。このパッケージがない場合、InstallShield for Multiplatforms (ISMP) のような Swing ベースのアプリケーションおよび AWT ベースのアプリケーションは、インスタンスを生成することができません。
- libXmu-1.0.2-5
- libXtst-1.0.1-3.1
- pam-0.99.6.2-3.26.el5
- rpm-build-4.4.2.37.architecture.e15 以降
- elfutils-0.125-3.el5
- elfutils-libs-0.125-3.el5
- libXft-2.1.10-1.1
- ユーザー・インターフェースを使用してアプリケーション・サーバーをインストールするために必要です。
- libstdc++-4.1.2-48
これらのパッケージは、Red Hat Enterprise Linux 5 オペレーティング・システムの一部ですが、デフォルトではインストールされないことがあります。Red Hat が正誤表として新規のパッケージを提供している場合は、これら
のどのパッケージの後続のリリースもインストールすることができます。
- 32 ビットおよび 64 ビット・アプリケーションの両方を実行できる
ハードウェア・プラットフォーム用のパッケージを選択します。
32 ビット・アプリケーションと 64 ビット・アプリケーションの両方を実行できるハードウェア・プラットフォームには、Opteron、EM64T、IBM i、pSeries (PowerPC®)、および zSeries (64 ビット) のマシンが含まれています。
デフォルトでは、RHEL 5 は
これらのプラットフォーム上に 64 ビット・ランタイム・サポートのみをインストールします。 ただし、WebSphere Application Server バージョン 8.x 製品およびパッケージに付属しているさまざまなアプリケーションでは、32 ビット・ランタイム・サポートも必要とします。そのため、32 ビット・ランタイム・
サポートをインストールしなければなりません。
RHEL 5 のインストール中にパッケージのカスタマイズを選択して、
以下の必要な 32 ビット・パッケージをインストールします。
または、グラフィック端末から system-config-packages コマンドを発行して、
既存の RHEL 5 システム上でパッケージをカスタマイズします。
システム・カテゴリーで、Compatibility Architecture Support をインストールします。
32 ビットおよび 64 ビット・アプリケーションの両方で使用するために C または C++ ライブラリーを構築したい場合は、オプションで、開発カテゴリーの Compatibility Architecture Development Support をインストールします。
32 ビットおよび 64 ビット・アプリケーションの両方をサポートするプラットフォームは、以下のパッケージの 32 ビットおよび 64 ビット・バージョンの両方を必要とします。
- compat-libstdc++-33-3.2.3-61
- compat-db-4.2.52-5.1
- gtk2-2.18.9-4
- gtk2-engines-2.18.4-5
- libstdc++-4.1.2-48
- libXft-2.1.10-1.1
- libXp-1.0.0-8
- libXmu-1.0.2-5
- libXtst-1.0.1-3.1
- pam-0.99.6.2-3.26.el5
rpm -qa | grep
package_name コマンドを実行して、それぞれ
のパッケージの両方のバージョンがあることを確認します。
package_name 変数には各パッケージの名前を入れます。
コマンドへの応答で、インストール済みパッケージが表示されます。
各パッケージから 2 つの応答が得られない場合は、1 つのバージョンのパ
ッケージしかインストールされていないということです。
そこで、欠落しているパッケージをインストールしなければなりません。
- 特定のプラットフォーム用の追加パッケージをインストールします。
すべてのプラットフォームに共通なパッケージに加えて、WebSphere Application Server 製品およびパッケージをインストールする前に、32 ビットおよび 64 ビット・アプリケーションを実行できるハードウェア・プラットフォーム上に、以下のパッケージをインストールします。
- x86 プラットフォームおよび Opteron または EM64T プラットフォーム: compat-libstdc++-296-2.96-138
- compat-libstdc++ パッケージは、C++ ランタイム互換性に必要です。
このパッケージは、GSKit、Java 2 SDK、および Web サーバー・プラグインのようなコンポーネントで使用されます。
- z/Series プラットフォーム: compat-libstdc++-295-2.95.3-85
- compat-libstdc++ パッケージは、C++ ランタイム互換性に必要です。
このパッケージは、GSKit、Java 2 SDK、および Web サーバー・プラグインのようなコンポーネントで使用されます。
64 ビット z/Series ハードウェア・プラットフォームに、パッケージの 32 ビット・バージョンおよび 64 ビット・バージョンの両方をインストールします。
タスクの結果
必要なパッケージをすべてインストールしないと、インストールは予定どおり実行されません。エラー・メッセージが、欠落ライブラリー、グラフィカル・インターフェースがロードできないこと、またはインストール中に発生したそれ以外のエラーを示します。
次のタスク
この項目のステップを完了したら、Linux システムのインストール準備の「次の作業」に進みます。