トリガー・レコードとグルー・レコードの相違点
研修時および本書で使用する用語に、 トリガー・レコードとグルー・レコードという 2 つの用語があります。
トリガー・レコード
アプリケーションでタスク検索が要求されると、結果はリアルタイムで (検索が開始された瞬間に) 生成されます。 他のレコード (候補) との比較に使われる レコード (基準) をトリガー・レコード と呼びます (例えば比較の きっかけとなるレコード)。タスク検索で結果が返されたとき、 トリガー・レコードは通常、他のレコードより高いスコアで 表示されます。スコアが高くなる理由は、 比較処理中にトリガー・レコードがそれ自身と比較されるためです。その他の返されるレコードに対しては、 トリガー・レコードとの比較に基づく比較スコアが 出されます。ユーザーが一目で分かるように、 タスク解決画面にはトリガー・レコード・アイコンが表示されます。
また、 レコードの更新によりクロスマッチが行われてタスクが作成される場合にも、 そのレコードがトリガーであると考えられます。
グルー・レコード
グルー・レコード という用語は、 リンケージ・セットの中にあり、セット内の他のすべてのレコードのリンク先となる レコードを表します。つまり、リンケージ・セットを一緒にまとめるレコードのことです。 例えば、 以下のレコードがあるとします。
- John Public、生年月日 = 10-24-1950、電話番号 = 602-555-6060
- John Quentin Public、10-24-1970、602-555-6060
- John Quentin、10-24-1970、602-554-3232
比較中にはレコード 1 がレコード 2 とリンクされ、 レコード 3 がレコード 2 とリンクされると考えられます。 しかし、レコード 1 がレコード 3 とリンクされる可能性はありません。 したがって、レコード 2 はこのエンティティーのグルー・レコードです。