Windows Mobile デバイスのセキュリティ

認証

IBM Traveler は、IBM Domino インフラストラクチャ (HTTP クライアントと Admin クライアント) に依存してユーザーを認証します。認証の資格情報には、ユーザーに許可されている Domino 名の形式のいずれかをユーザーの HTTP パスワードとともに使用するか、ディレクトリアシスタントデータベースで定義されている情報を使用できます。すべてのデバイスが HTTP 基本認証を使用するため、VPN またはセキュリティで保護されたネットワークを使用する場合を除いて、セキュリティ上の理由から HTTPS が推奨されています。

アカウント情報とパスワード

アカウント情報は、オペレーティングシステムレジストリに格納されます。

アカウントパスワードは、AES 256 ビット暗号化を使用して暗号化されてから、デバイスに格納されます。

IBM Domino で暗号化されたメールの読み取りに使用される IBM® Notes ID のパスワードは、デバイスのロックアウトタイムアウトで指定された期間にわたってキャッシュされ、AES 256 ビット暗号化を使用して暗号化されます。

データストレージ

データは、オペレーティングシステムレジストリと永続ストレージに格納されます。デバイスは、このストレージの暗号化をサポートしません。

ストレージカードの暗号化はサポートされます。

IBM Domino で暗号化されたメールは、IBM Traveler パスワードに基づくキーで AES 256 ビット暗号化を使用して暗号化され、デバイスに格納されます。暗号化されたメールをユーザーが表示する際には、IBM Notes ID のパスワードを使用してデータが暗号化解除され、表示のみの目的で揮発性メモリに格納されます。