アプリケーションのスループットを測定する一番良い方法は、コミットされた時点でトランザクションのタイム スタンプがログに記録されるようなコードを、アプリケーションの中に含めておくことです。
アプリケーションが直接スループットを測定することをサポートしていない場合は、ある一定の時間隔内でデータベース サーバによってログに記録された COMMIT WORK 文の数を追跡して見積もることができます。onlog ユーティリティを使うことにより、ログ ファイル に書き込まれた論理ログ レコードのリストを得ることができます。このコマンドから得る情報を使って、コミットされたトランザクションに加え、挿入、削除、更新処理も追跡することができます。しかし、それがログ ファイル に書き込まれるまでは、論理ログ バッファに格納された情報を得ることはできません。
より直接的なフィードバックが必要な場合は、onstat -p を使用して、見積りを取得することもできます。SET LOG 文を使って、関係がある表を含んでいるデータベースに対してログ機能モードをバッファなしに設定することができます。また、データベース サーバの信頼できる監査機能を使用して、成功した COMMIT WORK イベント、またはそのほかの関連するイベントを監査ログ ファイルに記録することもできます。しかし、監査機能を使用すると、監査されるイベントの処理にかかわるオーバーヘッドが増大し、全体としてのスループットが低下します。