tar コマンドを使用したファイルのバックアップとリカバリー

Linux® で最も一般的なデータ・バックアップ・ユーティリティーは、 tar (テープ・アーカイブ) ユーティリティーです。 Linux が専用ディスクにインストールされている場合、またはデータのバックアップ中に Linux 論理区画をオフに変更できない場合は、 Linux タール コマンドを使用します。

Linux tar コマンドを使用したバックアップは、ファイル・レベルです。 tar コマンドにより指定されるファイルおよびディレクトリーのみが保存されます。 したがって、 tar コマンドを使用して、ファイル・サーバーにない Linux データを保存することはできません。 例えば、 tar コマンドを使用して、 PowerPC® Reference Platform (PReP) 始動論理区画にカーネルを保存することはできません。

この tar コマンドの利点の 1 つは、通常の tar 実装では一般的でない増分バックアップおよび特殊デバイスのバックアップがサポートされていることです。 また、この tar コマンドは、基礎となるファイル・システム・タイプに関係なくファイルをバックアップします。