ファイルを移動および名前変更する (mv コマンド)

ファイルとディレクトリーを、あるディレクトリーから別のディレクトリーへ移動する、あるいはファイルまたはディレクトリーの名前を変更するには、mv コマンドを使用します。新規の名前を指定せずに、ファイルまたはディレクトリーを新規のディレクトリーへ移動すると、元のファイルの名前が使用されます。

重要: mv コマンドは、-i フラグが指定されない限り、多数の既存ファイルを上書きすることがあります。 -i フラグは、ファイルを上書きする前に、確認を求めるプロンプトを表示します。 -f フラグは、プロンプトを表示しません。 -f フラグと -i フラグの両方が組み合わせて指定された場合には、最後に指定されたフラグが優先されます。

mv コマンドでファイルを移動する

mv コマンドの使用例を以下に示します。

ファイルを別のディレクトリーに移動し、新規の名前を付けるには、次のように入力します。
```
mv intro manual/chap1
```
これにより、intro ファイルは、manual/chap1 ディレクトリーへ移動します。 intro という名前は現行ディレクトリーから除去され、これと同じファイルが manual ディレクトリーに chap1 として現れます。
ファイルを別のディレクトリーに移動し、同じ名前を保持するには、次のように入力します。
```
mv chap3 manual
```
これにより、chap3 は、manual/chap3 へ移動します。

mv コマンドでファイルの名前を変更する

mv コマンドを使用して、別のディレクトリーへ移動することなく、ファイルの名前を変更できます。

ファイルの名前を変更するには、次のように入力します。

mv appendix apndx.a

これにより、appendix ファイルが apndx.a という名前に変更されます。apndx.a という名前のファイルが既に存在している場合は、その古い内容が appendix ファイルの内容によって置き換えられます。