オブジェクト・ダンプ (DMP)
実行可能場所: すべての環境 (*ALL) スレッド・セーフ: いいえ |
パラメーター 例 エラー・メッセージ |
ダンプ(DMP)コマンドは,QPSRVDMPという名前のスプール印刷装置ファイルに対する指定された統合ファイル・システム・オブジェクトの内容または属性あるいはその両方をダンプします。内容または属性あるいはその両方をダンプできるかどうかは,オブジェクト・タイプによります。任意の統合ファイル・システム・オブジェクトをダンプすることができますが,このコマンドで一度に指定できるオブジェクトは1つだけです。
制約事項:
- そのオブジェクトを含むディレクトリーに対して読み取りおよび実行(*RX)権限が必要で,オブジェクトに対して読み取り(*R)が必要です。オブジェクトがQSYS.LIBファイル・システムにある場合には,ユーザーはオブジェクトに対する使用(*USE)権限と,ライブラリーに対する実行(*EXECUTE)権限が必要です。内部文書ライブラリー・オブジェクトをダンプするには,全オブジェクト(*ALLOBJ)特殊権限が必要です。
- ダンプ(DMP)コマンドではパス名にディレクトリーのパターンを指定することはできず,オブジェクト名を指定できるだけです。オブジェクト・リンク処理(WRKLNK)コマンドを呼び出して,ディレクトリー中のオブジェクトを参照することができます。
- パス名の指定の詳細については,IBM I INFORMATION CENTER (HTTP://WWW.IBM.COM/SYSTEMS/I/INFOCENTER/)の「プログラミング」カテゴリーの「制御言語(CL)」トピック・コレクションの第2章を参照してください。オブジェクト名パターンの詳細説明は,IBM I INFORMATION CENTER (HTTP://WWW.IBM.COM/SYSTEMS/I/INFOCENTER/)の「統合ファイル・システム」トピック・コレクションにあります。
- すべてのファイル・システムがDMPコマンドをサポートするわけではありません。次のローカル・ファイル・システムのリストがサポートされます。
- ルート・ファイル・システム
- QOPENSYSファイル・システム
- QSYS.LIBファイル・システム
- QDLSファイル・システム
- ユーザー定義ファイル・システム
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オブジェクト (OBJ)
ダンプするオブジェクトのパス名を指定します。
- *
- 対話式ジョブから呼び出した場合は,「オブジェクト選択」メニューが表示されて,そのジョブの現行ディレクトリー中のすべてのディレクトリーおよびファイルがリストされます。この画面から,ダンプするオブジェクトを選択することができます。DMPコマンドの実行の前に,現行ディレクトリーの変更(CHGCURDIRまたはCDまたはCHDIR)コマンドを使用して,現行ディレクトリーを変更することができます。
- パス名
- ダンプするオブジェクトのパス名を指定します。パターンがこのパラメーターで指定され,複数のオブジェクトがパターンと一致する場合には,対話式ジョブのリストからオブジェクトを選択することができます。これがバッチ・ジョブの場合には,コマンドはエラー・メッセージで失敗します。
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例
例1:ストリーム・ファイル内容をダンプする
DMP OBJ('/USER/TEST.STMF')
このコマンドは,ストリーム・ファイル/USER/TEST.STMFの内容をダンプします。ダンプはプリンター出力ファイルQPSRVDMPにスプールされます。
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