IPPORT
目的
IPPORT 制御ファイル項目は、IP 管理機能および AON/TCP 機能に適用されます。
IPPORT 制御ファイル項目は、IP390 に対する IP ポートを定義し、 必要に応じてその指定ポートのモニターを定義します。
構文
- Socket_Name
- NetView® プログラムによって使用される TCP/IP ソケットに関連付けられた固有の名前。 名前は、有効な REXX シンボルでなければなりません。
- SP
- TCP/IP コマンド用に使用する MVS™ スタックの名前。 この名前は、MVS サービス・ポイント定義と同義です。 追加情報については、 TCP390を参照してください。
- PORT
- 予想される TCP/IP ポート番号。 ポート番号は以下のグループに分けられます。
- 0 から 1023 はウェルノウン・ポートです。
- 1024 から 49151 は登録済みのポートです。
- 49152 から 65535 は専用ポートです。
アスタリスク (*) がコーディングされ、リソース名が TN3270である場合、 NetView プログラムは、TCP/IP に認識されている TN3270 ソケットを動的に判別します。 これによって、複数の TN3270 ソケットを実行できます。 各ソケットのポリシー名は、TN-
にポート番号が連結されたものになります。 例えば、ポート 1055 に接続する TN3270 セッションには、TN-1055
が使用されます。注: 複数の TN3270 ポートを使用して実行している場合、 NetView プログラムによって作成された動的ポリシー定義に対する変更は、次のスタック・モニター間隔までリセットされません。 - TELNET
- このポートを Telnet ポートとして使用するかどうかを示します。 有効な値は以下のとおりです。
- NO
- このポートを Telnet ポートとして使用しないことを示します。 これは、TELNET が指定されない場合のデフォルトです。
- YES
- このポートを Telnet ポートとして使用することを示します。
- TCPNAME
- ポートをオープンしたアプリケーションの MVS ジョブ名。
- PROTOCOL
- ソケットのタイプを定義します。 次のポートのタイプを指定できます。
- TCP
- UDP
- SESSTAT
- セッション状況表示パネルでソケットを定義 (ただし、表示はされません)
できるようにします。
- YES
- SESSTAT = YES であるか、SESSTAT がコーディングされていない場合は、IPSTAT の実行時にそのソケットに対するセッションが表示されます。
- NO
- SESSTAT=NO がコーディングされている場合は、 そのソケットに対するセッション (存在する場合) は、IPSTAT では使用できません。
- CMDTYPE
- コマンドのタイプを定義します。 次のコマンドのタイプを指定できます。
- MVS (デフォルト)
- TSO
- UNIX
- NETV
- DELAY
- STOP コマンドが出された後、処理が遅らされる分数 (時間) を定義します。 これが指定されていない場合は、ACTIVATE コマンドが STOP コマンドの直後に出されます。
- ACTIVATE
- ポートを開始するコマンドを定義します。
- STOP
- ポートを停止するコマンドを定義します。
- EXIT 13
- STOP コマンドの前と ACTIVATE コマンドの前に実行するユーザー・コード。 ユーザー出口戻りコードがゼロ以外の場合、STOP または ACTIVATE コマンドは出されません。
- DESC
- ユーザー定義テキスト。
- ACTMON
- ネットワーク内のリソースのグループに対してアクティブ・モニターを定義します。 追加情報については、 ACTMONを参照してください。
- FORMAT=PORT
- リソースの状況を検査するためにポート・データが収集されることを指定します。 PORT が、IPPORT に有効な唯一のオプションです。
- STATUS
- 予想されるリソースの状況を定義します。
使用上の注意
IPPORT ステートメントを使用するには、IPMGT タワーまたは AON/TCP タワーを使用可能にしておく必要があります。
例
- 次の例では、SMTP ポート、ソケット番号 25
を、SNMP GET 要求を使用して、すべてのポートに対する IPPORT (restype)
ポリシーに基づき 5 分おきにモニターすることを定義します。 NORMAL 状況は、IP390 レベルから生じます。
ACTMON IP390,OPTION=IP390,STATUS=NORMAL ACTMON IPPORT,OPTION=IP390,INTVL=00:05,FORMAT=PORT IPPORT SMTP, SP=NMPIPL10, PORT=25, TCPNAME=SMTP32, ACTMON=IPPORT, DESC='SMTP Socket 25'
- 次の例では、ACTMON IPPORT ステートメントに INTVL キーワードとその値が指定されていない場合に、デフォルトで 10 分ごとにモニターされる TCP ポート 9000 ソケットを定義します。
IPPORT DSITCPIP,SP=NMPNET10, PORT=9000, PROTOCOL=TCP, TCPNAME=TCP34, CMDTYPE=NETV, STATUS=NORMAL, FORMAT=PORT, ACTIVATE="START TASK=DSITCPIP", DESC="NetView TCP/IP Socket"
ソケット・モニターがソケットの停止を検出すると、自動化は NetView START TASK=DSITCPIP コマンドを発行します。 デフォルトでは SESSTAT = YES であるため、DSITCPIP はセッション状況機能にも使用できます。