「システム CPU 使用率」ワークスペース

「システム CPU 使用率」とは、システムで使用可能なすべてのプロセッサーがディスパッチング作業でビジーであった時間のパーセンテージです。 このワークスペースでは、選択されたシステムの CPU 使用量についての情報が提供されます。 LPAR 環境においては、このグループでパーティション管理統計も提供されます。

「システム CPU 使用率」ワークスペースには、以下のビューがあります。
  • システム CPU 使用率」表ビューには、レポート対象の物理プロセッサー数、オンラインのプロセッサー数、この z/OS システムでまとめて使用可能なすべてのプロセッサーがディスパッチング作業でビジーであった時間の平均パーセンテージ、および CPU ワークロードおよびパーティション・ワークロードに固有のその他の情報が表示されます。

    また、「システム CPU 使用率」テーブルには、この LPAR により使用される長期間の平均 CPU サービスも、1 時間当たりの 100 万サービス単位 (MSU) で表示されます。 この属性のデータは、定義済み能力を課金のベースとして使用する場合にのみ使用可能です。

    アドレス・スペースの CPU 使用率の情報を分析する必要がある場合は、『「アドレス・スペース CPU 使用率」ワークスペース』を参照してください。

    HiperDispatch 管理モードがオンの場合に、使用率の詳細を表示するには、「HiperDispatch の詳細」ワークスペースを参照してください。

    「マルチスレッド化の詳細」ワークスペース および 「警告トラック割り込みの詳細」ワークスペースにナビゲートすることもできます。

    システム全体の CPU 使用率が高すぎる場合は、以下について検討する必要があります。

    • CPU の競合がどの程度ワークロードのパフォーマンスに影響しているか
    • 1 日を通じた CPU の使用

    複数の CPU を使用する複合システムでは、使用率の値をプロセッサーの総数に基づいて計算したり、最大 100% に正規化することができます。 このビューからは、選択されたシスプレックスの 「OMEGAMON for MVS - ライセンス・マネージャー MSU および WLM Capping」ワークスペースにリンクできます。 また、 システム・リカバリー・ブースト・ワークスペース にナビゲートして、その機能の現在の実装レベルの詳細を取得することもできます。

  • ワークロード CPU 使用量」棒グラフでは CPU ワークロードの情報が提供され、SRB 作業および TCB 作業の実行に使用された時間のパーセンテージ、および z/OS のオーバーヘッドが表示されます。 このグラフにより、ワークロードのどの部分が CPU リソースに最も影響しているかを把握できます。
  • パーティション CPU」棒グラフには、論理プロセッサーが論理区画にディスパッチされたインターバル時間内の平均時間のパーセンテージ、および物理プロセッサーが論理区画にディスパッチされたインターバル時間内の平均時間のパーセンテージが図示されます。 任意のパーティションにおいて、パーティションに割り当てられた論理プロセッサーの数が物理プロセッサー数と同じである場合、そのパーティションの物理および論理 CPU 使用率は同じになります。

このワークスペースは、ヒストリーを記録できます。