uncompress - ファイルの Lempel-Ziv 圧縮を元に戻す

形式

uncompress [cDfVv [file]]

説明

uncompress は、Lempel-Ziv 圧縮プログラム compress で作成した圧縮データを解凍します。 データは file または標準入力から読み取られます。UNIX システムでは、圧縮解除するファイルの名前は .Z で終わっている必要があります。そうでない場合、uncompress はそれを追加してからファイルを探します。 uncompress は、圧縮解除した出力を、.Z 拡張子を取り除いた同じ名前のファイルに入れます。 その名前のファイルがすでにある場合、uncompress は、–f オプションが指定されていなければ、上書きするかどうかを聞きます。

圧縮のビットの数は、圧縮されたデータにエンコードされているので 、uncompress は自動的に正しいビットの数を使用します。これには POSIX で指定される 9 から 14 ビットの圧縮範囲が含まれます。

オプション

–c
圧縮解除された出力を標準出力に書き込みます (zcat と同じです)。
–D
compress–D オプションを使って圧縮された ソート済みディクショナリー・ファイルを圧縮解除するときには 使用されなければなりません。
–f
同じベース名のファイルがすでに存在するか否かにかかわらず ファイルは圧縮解除されます。
–V
uncompress のバージョン番号の情報を出力します。
–v
圧縮解除された各ファイルの名前を表示します。

ローカライズ

uncompress は、以下のローカライズ環境変数を使用します。
  • LANG
  • LC_ALL
  • LC_CTYPE
  • LC_MESSAGES
  • NLSPATH

詳しくは、ローカライズを参照してください。

終了値

0
正常終了
1
以下のいずれかによる失敗。
  • 無効なコマンド行オプション
  • 引数ファイルについての情報が得られない
  • ファイルが 1 つ以上のリンクを持っている
  • ファイルが正規ファイルではない
  • ファイルが圧縮フォーマットでない
  • ファイルが 16 ビット以上を使って圧縮されている
  • 圧縮解除の表のためのスペースがない
  • 圧縮ファイルが破壊されている

移植性

uncompress は、 多くの UNIX システムにあります。

–D オプションは、 uncompress の従来の実装の拡張です。 –D および –V オプションは、 POSIX 標準の拡張です。

関連情報

compresscpiopackunpackzcat