SNMP リモート PING の例
以下の例では、z/OS® UNIX snmp get コマンドを使用して、IPv4 リモート・ホストに対してリモート ping を実行する方法を示しています。
snmp -h mvs1 -c mvs150 get ibmMvsRemPingResponseTime.2048.5.1.4.9.37.33.175
ただし、 host_name = mvs1
community_name = mvs150
mib_variable = ibmMvsRemPingResponseTime.2048.5.1.4.9.37.33.175 各部の値:
packet size = 2048 バイト
time-out = 5 秒
ip_address = 1. (IP アドレス・タイプは ipv4)
4. (ipv4 の IP アドレス長は 4)
9.37.33.175 (IPv4 アドレス)
予想される応答は次のとおりです。
1.3.6.1.4.1.2.6.19.2.2.1.2.1.5.2048.5.1.4.9.37.33.175=33
この例では、変数値は正の値 (33) であり、応答が成功したことを示しています。 変数値が正の場合は、SNMP エージェント・ホスト・システムから 要求された宛先 IP アドレスまでの往復応答時間をミリ秒で表しています。以下の例では、z/OS UNIX snmp get コマンドを使用して、IPv6 リモート・ホスト 2001:0DB8::1 に対してリモート ping を実行する方法を示しています。
snmp -h mvs1 -c mvs150 get ibmMvsRemPingResponseTime.2048.5.2.16.32.1.13.184.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.1
ここで、
host_name = mvs1
community_name = mvs150
mib_variable = ibmMvsRemPingResponseTime.2048.5.2.16.32.1.13.184.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.1 各部の値:
packet size = 2048 バイト
time-out = 5 秒
ip_address = 2. (IP アドレス・タイプは ipv6)
16. 16. (IP アドレス長)
32.1.13.184.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.1 (IP アドレス)
予想される応答は次のとおりです。
1.3.6.1.4.1.2.6.19.2.2.1.2.1.5.2048.5.2.16.254.192.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.1 = 33
変数値は負の整数になる場合もあり、これは障害が生じたことを示しています。 負の整数値は、SNMP エージェントまたは TCP/IP サブエージェントの結果で、 内部エラー、誤った MIB インスタンス・フォーマット、ICMP エコー要求のタイムアウト、 誤ったパケット・サイズ値、誤ったタイムアウト値、 または送り先の IP アドレスのいずれかを検出しています。変数値が表す内容の説明については、表 1 を参照してください。
戻り値 | 説明 | 状態 | 有効な入力 |
---|---|---|---|
>0 (ミリ秒) | 往復応答時間 | 成功 | N/A |
-1 | 内部エラー | 失敗 | N/A |
-2 | ICMP エコー要求のタイムアウト | 失敗 | N/A |
-3 | 宛先は IPv6 だったが、サブエージェント・スタックは IPv6 を使用不可。 | 失敗 | N/A |
-4 | 不適当なパケット・サイズ | 失敗 | 0, 16 から 4096 (バイト) |
-5 | 不適当なタイムアウト | 失敗 | 0, 3 から 15 (秒) |
-6 | 不明な宛先の IP アドレス | 失敗 | IP アドレス・タイプ 1、2、または 4; IP アドレスの長さ 4、16、または 20; 完全修飾 IP アドレス。 |
-7 | 不適当な MIB インスタンス・フォーマット | 失敗 | パケット・サイズ。タイムアウト。IP アドレス・タイプ。長さ。アドレス。 |
注: snmp get コマンドの mib_variable 部分のパケット・サイズとタイムアウトには、それぞれ 256 バイトと 10 秒のデフォルト値を示す値 0 が使用されます。