zip コマンド:ファイルとディレクトリの圧縮

コマンドの概要

 zipファイルは、WindowsやMacOSでよく利用されるファイルです。zipコマンドは、ファイルやディレクトリを圧縮して新しいZIPアーカイブファイルを作成するために使用されます。基本的な使用法は ‘zip [オプション] 新しいZIPファイル名 圧縮したいファイル/ディレクトリ‘ です。

 gzipコマンドでは圧縮したいファイルのみを指定していましたが、zipコマンドでは、圧縮後のファイル名も指定する必要があります。

コマンドの主なオプションと説明

オプション説明
-rディレクトリを再帰的に圧縮する。
-m圧縮後に元のファイルを削除する。
-u圧縮ファイル内のファイルを更新する。
-d圧縮ファイルから指定したファイルやディレクトリを削除する。
-Tアーカイブをテストする。
-e圧縮ファイルにパスワードをつける。
-@対話的に圧縮するファイルを指定する。
主なオプションと説明

コマンドの使用例と解説

1.ファイルをZIPアーカイブに圧縮
$ zip archive.zip file1.txt file2.txt

zip archive.zip file1.txt file2.txt

‘file1.txt’ と ‘file2.txt’ を ‘archive.zip’ という名前のZIPアーカイブに圧縮します。

2.ディレクトリを再帰的に圧縮
$ zip -r folder.zip folder1

‘folder1’ とその中身を再帰的に ‘folder.zip’ という名前のZIPアーカイブに圧縮します。

3.圧縮後に元のファイルを削除
$ zip -m archive.zip file3.txt

‘file3.txt’ を ‘archive.zip’ に圧縮した後、元の ‘file3.txt’ を削除します。


 zipコマンドはファイルやディレクトリの圧縮だけでなく、オプションを使い分けることで様々な操作が行えます。