ソフトバンクモバイルのキャリアメールは「〜@softbank.ne.jp」というメールアドレスが主に適用されている。現在は、全機種共通仕様の「SoftBankメール」アプリが「Google Play」で配信されているが、このアプリは非対応端末も多い。特にシャープ製端末の場合、2013年冬モデルまでは非対応なので、2014年夏モデルの「AQUOS Xx 304SH」でしか使えない。ソフトバンクのAndroid端末はシャープのモデルが主力と言っても過言ではない。そのため、このアプリを使うのは一部のユーザーになるだろう。なお、富士通端末では「ARROWS A 201F」と「ARROWS A 202F」が非対応だ。
今回は筆者の手元にあるのが2013年冬モデル「AQUOS PHONE Xx 302SH」のため、「SoftBankメール」ではなく、標準搭載のS!メールアプリを使って解説する。シャープ端末であればメールの仕様はほぼ同じだ。もちろん、キャリアメールに関しても基本的に使える機能は変わらない。
ソフトバンクのキャリアメールは「S!メール」と呼ばれており、ホワイトプランに加入していれば、ソフトバンク同士で300Kバイト以内のメールの送受信が24時間無料だ。また、1通につき最大2Mバイトまでのメールの送受信が行える。
メールアプリを起動すると、初回起動時に「Wi-Fi接続設定」画面が表示される。「OK」をタップして設定を完了すれば、Wi-Fi接続時にもメールを送受信可能だ。この設定をしておかないと、Wi-Fi接続時に4G LTE/4G/3G回線での送受信ができないので注意しよう。
メールの基本的な使い方はほかのキャリアと同じ。初期設定ではフォルダ一覧が表示される。メールを新規作成するには「新規作成」をタップしよう。絵文字は「絵文字」と「マイ絵文字」に分かれており、「絵文字」はほかのキャリアに送信してもきちんと変換される。「マイ絵文字」は動く絵文字なので、相手の機種によってはうまく表示されない。
また、2011年からソフトバンク向けスマートフォンでもデコメールが作成できる「楽デコ」を使えるようになったが、S!メールアプリではワンタッチで楽デコを起動できるのが特徴だ。文章を作成して「楽デコ」をタップするだけで、本文の内容に合わせてメールをデコレーションしてくれる。デコレーションのボリュームやテイストなどは変更可能。また、「DecoSTORE」で「変換パック」を購入すれば、キャラクターの素材を追加することができる。
「設定」を開くと、メールの各種設定を行える。例えば、「共通設定」では迷惑メールの自動振り分けを設定可能。これはアドレス帳に登録されていない相手から来たメールを「迷惑メールフォルダ」に自動で振り分けてくれる機能だ。届いたメールはソフトバンクに迷惑メールとして報告することもできる。
サーバー側で迷惑メールをブロックしたい場合は、「My SoftBank」から設定する。「設定」→「メール・アドレス設定」の順に進むと、「My SoftBank」のトップページが表示される。ログインすると、請求額や契約内容などを確認可能。ここで「メールの設定」をタップし、「メール設定(SMS/MMS)」の「設定する」をタップする。「迷惑メールブロック設定」を選択すると、ソフトバンクのおすすめ設定をまとめて行える「かんたん設定」と、メールアドレスを個々に設定する「個別設定」を選べる。また、“なりすましメール”の受信を拒否することも可能だ。
S!メールでは「S!メール(MMS)どこでもアクセス」というサービスが用意されており、このサービスに加入すれば、契約しているスマホ以外のブラウザからもキャリアメールを送受信できる。月額使用料は324円(税込)で、「スマートフォン基本パック」と「S!メール(MMS)どこでもアクセス」の両サービスに加入していれば、無料で使える。登録はMy SoftBankから行えるので、スマートフォン基本パックに加入しているユーザーは入っておくといいだろう。
利用方法は簡単で、PCや契約端末以外のスマホ、タブレットからWebブラウザで専用サイトにアクセスするだけ。My SoftBankのログイン画面が表示されるのでログインすると、ブラウザ上でメールを確認できる。スマホを忘れたときや、長文メールを返信したいときなどに役立てよう。
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