写真で解説する「W-ZERO3[es]」 (2/3 ページ)
縦に持つとストレート端末風、横に持つとフルキーボードが使えるPDA風……最新のW-SIM端末「es」は、従来のW-ZERO3に感じた不満をことごとく解消した意欲作に仕上がっている。
Windows Mobileのバージョンは、メモリ増強版W-ZERO3(W004SH、(6月6日の記事参照)と同じく、MSFP(Messaging and Security Feature Pack)対応の最新版Windows Mobile 5.0(6月6日の記事参照)となっている。
ただし、W004SHにはなかった新しい機能がいくつか追加されている。1つは、実行中のプログラムが何件かを表示する機能。スタートメニューに表示されるアイコンをクリックすると、実行中のプログラムの一覧が表示され、不要なものは選んで終了できるようになった。2つ目は、バックアップツールのバージョンアップだ。miniSDカードに対応し、「My Documents」「PIM」「W-ZERO3メール」「ライトメール」「Javaアプリ」「ATOK辞書」をminiSDカードにバックアップできるようになっている。3つ目はW-SIM内のデータと、本体メモリのデータをインポート/エクスポートできるようになったこと。W-ZERO3(WS003SH/WS004SH)は対応していないが、“TT”(2005年10月19日の記事参照)や「nico.」(6月27日の記事参照)を持っている場合は、W-SIM内のアドレス帳データをesにインポート/エクスポートできる。
esのTodayメニュー(左端)。ATOKを搭載、予測変換で快適に入力が行える。ただし、携帯に搭載されているものとは少し違うもののようだ(中左)。新しく搭載されたメールソフト「W-ZERO3メール」(中右)。バックアップツールもバージョンアップ。miniSDに対応し、各種データのバックアップをminiSDカードに取れるようになった(右端)
Opera Mobileを標準搭載。タブ表示はもちろん、Flashにも対応している。たいていのPC向けサイトが閲覧可能(左)。スタートページで、実行中のプログラムが何件あるか表示できるようになった。画面中央の「実行中のプログラム」または右下のICチップ風アイコンをタップすると、実行中のプログラム一覧が表示され、一括で終了させることができる(中)。着信関連の設定画面が新しくなった。着信メロディはプリインストールされているものを使えるほか、本体メモリに保存したWMAファイルも指定できる(右)
カメラがマクロに対応、QRコードの読み取りが可能に
カメラの撮像素子は、有効画素数131万画素のCMOSセンサー。esではマクロ切り替えスイッチが搭載され、QRコードの読み取りも行えるようになった。1280×1024ピクセル、640×480ピクセル、320×240ピクセルの静止画を撮影できる。また、WMV形式の動画を撮影でき、Windows Media Player 10で再生可能となっている。
バッテリーは初代W-ZERO3と同じく、3.7ボルト、1500mAhのリチウムイオン充電池だが、形状は変わっている。
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