写真で解説する「Touch Diamond」(S21HT)
イー・モバイルのHTC製スマートフォン「Touch Diamond」(S21HT)は、下り最大7.2MbpsでのHSDPA通信が行えるスマートフォン。コンパクトボディを採用し、快適な片手操作が可能な「TOUCH FLO 3D」を搭載した。
HTCの海外向けスマートフォン“HTC Touch Diamond”のイー・モバイル版が、「Touch Diamond」(S21HT)だ。OSにWindowsMobile6.1 Professinaol Editionを採用しながら、タッチパネル操作を主眼としてダイヤルキーを省略したストレート型ボディを採用。内部ストレージとして4Gバイトのフラッシュメモリを搭載する変わりに、外部メモリスロットを省略。同社の音声端末よりスリムで軽量な厚さ11.9ミリ、重さ約98グラムを実現している。
操作部の中央にある円形キーは十字キーを兼ねるように見えるが、実際には決定キーとしてのみ機能する。上下左右を入力する場合は、円形キーの周囲にある一体型パネルを押す。上下を入力する場合の不満は感じないが、左右を入力する操作では、パネルの四隅に配置されたソフトキーが反応してしまう点が気になった。
OSはWindows Mobile 6.1 Professinalだが、同社独自インタフェース(UI)の「TOUCH FLO 3D」が動作しており、ほとんどの操作はこのUIから実行できる。指先でのタッチパネル操作を想定した大き目のアイコンを採用しており、スタイラスペンを用いなくても快適に操作できる。TOUCH FLO 3DからTouch Diamondを操作する限り、OSがWindows Mobileである事を感じる事は少ないだろう(画面左上に[スタートボタン]は出ているが)。
フォトビューワーやWebブラウザ(Opera Mobile)では、本体の角度を検出し、自動で横画面に切替わる機能も装備している。
Touch Diamondは、これまでの音声端末同様にEMnetメールの自動受信が可能。海外ローミング時の割高なパケット料金を考慮してか、自動受信を無効にしたり、イーモバイルのネットワークでのみ自動受信といった設定にもできる。また、受信メールの自動振分けも行え、音声端末とほぼ同じ使い勝手を実現している。日本語入力システムはAdvanced Wnnを採用した。
無線LAN(IEEE802.11b/g)とBluetooth V2.0+EDRに対応。Bluetoothの設定画面を確認する限りWindows Mobileの標準機能を利用しているようだが、サポートするプロファイルは幅広い。
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