「HYBRID W-ZERO3」とうまく付き合っていくための設定:HYBRID W-ZERO3 ロードテスト(2/2 ページ)
PHSでのパケット通信なら基本料金だけで使い放題――。そんな「HYBRID W-ZERO3」を、より快適に使いこなすためのカスタマイズ方法やおすすめのアプリなどを紹介していく。
WILLCOM UIを削除する
もちろんXcrawlランチャーを使わないという選択肢もある。そもそもXcawlランチャーからしか呼び出せない機能はないからだ。メニューランチャーは待受画面でデスクトップにフォーカスがない状態なら決定キーで呼び出せるので、メニューランチャーを中心に使ってもそれほど不便は感じないはずだ。
WILLCOM UIの待受画面は便利そうだけど、メニューランチャーの動作速度に不満を感じるという人は、Windows Mobile 6.5がもともと持っているスタートメニューを併用してもいい。スタートメニューは画面上端左のWindowsロゴをタップすればいつでも呼び出せるが、片手操作をしているときはこれが面倒に感じる。筆者はWindowsLiveキーに「スタートメニュー」を割り当てている。Windows Liveよりもスタートメニューをよく使うという人は、メニューランチャーから「設定」→「キー割り当て」→「ショートカットキー設定」を開いて割り当て機能を変更するといいだろう。
ちなみにWindows Mobile 6.5では、「設定」など一部を除くとスタートメニューが単階層になり、追加されたアプリケーションは一番最後に登録され、アイコンは最初か最後にしか移動できない仕様になった。よく使うアプリのアイコンを先頭近くに移動しておいても、バージョンアップなどで再インストールするとまた最後に移動してしまうという面倒さがある。なお、十字キーではメニュー画面の先頭から最後、あるいは最後から先頭へは移動できないが、Xcrawlを使うとこれができる。ちょっとしたTipsとして覚えておくといいだろう。
それから、WILLCOM UIは横画面表示には対応していない。WILLCOM UIの画面は端末を横向きにしても回転しないが、モーションセンサーに連動する横画面対応アプリを使い、横画面の状態で待受画面に戻ると警告画面が表示される。横画面を頻繁に使わないのであれば、モーションセンサーでの画面の縦横切替は無効にしてしまっても構わないだろう。カメラのモーションセンサー連動機能とは個別にオン/オフが設定できる。設定はWILLCOM UIからは行えず、「スタート」→「設定」→「システム」→「モーションセンサー」から行う。
時刻とバッテリー残量をできるだけ確認しやすくする
Windows Mobile 6.5の仕様として、タスクバーの時計とバッテリー残量表示は排他選択となり同時表示ができなくなった。フルスクリーン動作のアプリケーションは仕方ないとしても、タスクバーには常に時刻を表示したい人は多いだろうし、HYBRID W-ZERO3はiPhone同様インターネット接続でアプリケーションを使っていると結構バッテリーの消費が早く、バッテリー残量も常時確認したいと思う人もまた多いはずだ。
タスクバーには、初期状態ではバッテリー残量が表示されるようになっており、「スタート」→「設定」→「時計とアラーム」→「その他」タブで「すべてのプログラムの〜」にチェックを入れると時刻表示に置き換わる。バッテリー残量は星羽氏作のフリーソフト「PowerstatusPlus」(http://d.hatena.ne.jp/Hoshiba/19790101)を入れてチェックするのがいいだろう。最新バージョンは2007年7月にリリースされた1.07だが、HYBRID W-ZERO3でWILLCOM UI利用時でも問題なく機能した。画面上端にバッテリー残量とメモリ残量をバー表示するためほとんど邪魔にならず、フルスクリーン表示のアプリケーション(Internet Explorer Mobile、Opera Mobileなど)の利用時でもバッテリー残量が常に確認できる。
PowerstatusPlusは入手したcabファイルをHYBRID W-ZERO3上で実行するだけでインストールでき、スタートメニューに登録される。実行するとトグル動作(実行のたびにオン/オフ)する。OSの起動と一緒に起動させるには、エクスプローラーを起動してProgram Files内の「PowerstatusPlus」フォルダからPowerstatusPlusをコピーし、Windowsフォルダの「スタートアップ」フォルダに移動して「ショートカットの作成」を実行し、ショートカットを作成すればよい。
これらのカスタマイズでWILLCOM UIの起動に時間がかかる、メモリ消費量が大きいといった問題が解決するわけではないが、動作に対するストレスは多少なりとも改善すると思う。少なくともキー操作でほとんどの作業が可能で、画面をタップする必要性が少いWILLCOM UIは日常利用では結構快適だ。
関連キーワード
ウィルコム | Windows Mobile 6.5.3 | HYBRID W-ZERO3 | PHS | カスタマイズ | アドレス帳 | 新ウィルコム定額プランG | タスクバー | ActiveSync | Windows phone | フリーソフト | Bing | シャープ | スライドボディ | Windows Live
関連記事
- HYBRID W-ZERO3の「新ウィルコム定額プランG」料金改定
ウィルコムが、HYBRID W-ZERO3でのPHSパケット通信料を無料とする「新ウィルコム定額プランG」の料金改定を発表した。 - Windows phone「HYBRID W-ZERO3」発売
ウィルコム渾身のPHS/3G対応Windows phone「HYBRID W-ZERO3」の販売が、1月28日から始まった。ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでは、熱心に端末に触れるユーザーの姿が見られた。 - HYBRID W-ZERO3は1月28日発売、新料金プラン「新ウィルコム定額プラン G」発表
ウィルコムが12月17日、「HYBRID W-ZERO3」を2010年1月28日に発売すると発表。合わせて専用の料金プラン「新ウィルコム定額プラン G」を発表した。 - ウィルコム、PHS+3.5G対応のスマートフォン「HYBRID W-ZERO3」発表
PHSとW-CDMAのハイブリッドな通信機能を備えたスマートフォン「HYBRID W-ZERO3」が登場。2010年1月に発売する。OSにはWindows Mobile 6.5を採用した。 - 写真で解説する「HYBRID W-ZERO3」
PHSと3.5G(HSUPA)のネットワークが利用可能な「HYBRID W-ZERO3」は、これまでのW-ZERO3シリーズをさらに使いやすく進化させたモデル。伝統のQWERTYキーをやめ、縦スライドボディを採用したHYBRID W-ZERO3の試作機をチェックした。 - ウィルコム 「HYBRID W-ZERO3」用の3G・PHS切替ツールを公開
ウィルコムが「HYBRID W-ZERO3」のパケット通信の接続先を、簡単にPHSに切り替えられるツールを公開した。 - 「HYBRID W-ZERO3」ブロガー向け内覧会 in 大阪へ行ってきた
1月7日、大阪でマイクロソフトと関西のスマートフォン勉強会、そしてウィルコム、シャープ、memn0ck.com、Kzou's Diary (^^ゞが共同で「HYBRID W-ZERO3」のブロガー向け内覧会を開催した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.