モノクロ画面でWeb検索もできない「ポメラDM250」はデジタル系ライターでも使えるか ポメラ初心者が試してみた(3/3 ページ)

» 2023年01月20日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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Bluetoothキーボードとして使ってみる

 最後に、筆者が最も期待していた新機能のBluetoothキーボードについて触れておきたい。

 スマホの外部キーボードとして使うには、「menu help」キーを押して上部に表示されるメニューから「ツール」→「Bluetoothキーボード」へと進む。作成中のファイルがあるときには「Bluetooth接続をします。編集中のファイルを保存しますか?」というダイアログボックスが表示されるが、保存済みファイルを開いている、またはファイルの新規作成を選んだ直後など、保存する必要のない画面になっているときには「キーボードの接続先を検索しています。」と表示され、すぐに接続先を検索し始める。

ポメラ DM250 キーボード ツールメニューの「Bluetoothキーボード」を選択する。「Alt」+「B」のショートカットキーでもOKだ
ポメラ DM250 キーボード ファイルを保存してから接続しよう
ポメラ DM250 キーボード 通常は、すぐに接続先を探し始める
ポメラ DM250 キーボード スマホ側は、通常のBluetoothキーボードと同じ手順で接続する

 スマホ側での操作は、設定アプリからBluetooth接続を開いて、ポメラを選択し、パスコードが表示されるのを待つ。表示されたら、それをポメラで入力すると接続される。一般的なBluetooth接続のキーボードと全く同じ手順だ。

 入力方式も、一般的なBluetoothキーボードと同じで、iOS/Android問わず、カナ入力できるように設定してあれば、カナ入力を行える。しかし、ローマ字入力/カナ入力/直接入力を問わず、「_\ろ」と「|¥−」の刻印されているキーを使うことはできない。どのキーと組み合わせても、反応がないのだ。

 その他、文字数が多くなってくると「前のところで何を書いたっけ?」と確かめることがあるのだが、ついついディスプレイにタッチしてスクロールしようとしてしまうことが何度かあった。

ポメラ DM250 キーボード ポメラのディスプレイにスマホを立てれば、スタンドいらずで利用できる。ただし、Bluetooth接続時にポメラ本体の操作を行うことはできない
ポメラ DM250 キーボード DM250をBluetoothキーボードとして使っている間は、上記のような画面が出てポメラとしての操作が一切できなくなる

 この段落は、ローマ字入力する人には無関係なので読み飛ばしてもらいたいのだが、キーが反応しないので、Androidと接続したとき、「ろ」を入力する手段がない。長音記号も入力できない。iOSでは若干マシで、「「」をShiftキーと同時押しすることで長音記号を、「け」とShiftキーを同時押しすることで「ろ」を入力できた。ただ、半濁点や「へ」なども位置が若干ずれている。そこを許容できるかどうかで、今後の活用度合いも異なりそうだ。

ポメラ DM250 キーボード Bluetooth接続を切断するには、ポメラ本体を閉じればよい(スマホの画面にソフトウェアキーボードが立ち上がっている)。なお、マルチペアリングに対応していないので、別のスマホとつなげる際には、以前にペアリングしたスマホからポメラの接続情報を削除するか、Bluetoothをオフにしておく。後者の方法を選べば、再接続がスムーズだ

ポメラで変わる仕事のスタイル

 DM250を活用することで、執筆作業がとてもはかどったし、ノートPCのディスプレイをにらんでいるより眼精疲労が少なくて済み、時間を気にするというストレスからも解放されて仕事を行うことができた。後はPCで画像を選定/編集して原稿にはめこんでいけば終了だ。

 初めてのポメラゆえ、できることとできないことを把握しきれておらず、いろいろなご意見があることと思うが、手元にある間は、いいあんばいのところを探りながら付き合っていきたいと思う。

 そして2023年は、ポメラの初代「DM10」が誕生して15周年を迎える年でもある。どのような展開になるかは分からないが、何らかのアクションに期待したいところだ。

ポメラ DM250 キーボード 3時間44分の作業で、100%だったポメラの内蔵バッテリーの残量は72%に減った。あと7時間は作業できそうだ(体が持たないけど)
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