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住宅展示場は見学だけでもOK?
メリット・デメリットやチェックポイントまとめ

2023/08/10

マイホームを建てる前にハウスメーカーの比較や家づくりの勉強ができる場所といえば、住宅展示場です。しかし見学だけで住宅展示場に行っても良いのか気になって、躊躇している方も多いでしょう。今回は住宅展示場について、見学だけでもOKなのか、メリット・デメリットやチェックポイントなどを説明します。

住宅展示場ってどんなところ?

住宅展示場ってどんなところ?

マイホームを購入したり新築したりするのが初めての方にとって、住宅展示場はあまり馴染みがない場所かもしれません。次の項目からは住宅展示場とはどんなところなのか、基本的な情報を解説します。

住宅展示場には何がある?

住宅展示場には、さまざまなハウスメーカーが建てたモデルハウスがあります。モデルハウスはだれでも無料で見学できるようになっていて、常駐している営業担当者に直接話を聞くこともできます。ハウスメーカー各社のアイディアが詰まっていて、家づくりの情報収集に最適な場所です。

ほとんどの住宅展示場は、モデルハウスの他にセンターハウスを設けています。センターハウスとは、住宅展示場全体のインフォメーション機能を持つ建物です。案内人が常駐しており、場内マップやカタログなどを入手できます。センターハウスでセミナーや相談会など、各種イベントが開催されることもあります。

住宅展示場の目的は何?

ハウスメーカーが住宅展示場でモデルハウスを建てる目的は、自社商品の販売促進やPRです。実物を見ることでマイホームのイメージを膨らませてもらい、成約につなげたいという狙いがあります。最新の設備や性能を備えたモデルハウスが立ち並ぶ住宅展示場は、住宅のショーケースといえるでしょう。

戸建て住宅の新築・購入を考えている方が住宅展示場に訪れる目的は、ハウスメーカーの比較検討がメインです。複数のハウスメーカーのモデルハウスをまとめて見学できるため、効率的に情報収集をおこなえます。住宅展示場に訪れるのは、新築・購入を予定している方だけではありません。リフォームを検討している方がリフォームに関する相談をする目的で住宅展示場を訪れることも多いです。

住宅展示場は見学だけでもOK?

住宅展示場は見学だけでもOK?

住宅展示場は見学だけで訪れても良いのでしょうか?結論から申し上げると、見学だけでもOKです。とはいえ、「購入予定や予約がない場合でも大丈夫なのか」と不安に感じている方も多いでしょう。次の項目からは、住宅展示場を訪れる前の疑問についてお答えします。

購入予定がなくてもOK?

購入予定がなくても問題ありません。実際のところ、購入予定が決まっていない段階で住宅展示場を訪れる方は多いです。住宅生産振興財団と住宅展示場協議会の「総合住宅展示場来場者アンケート2021調査報告書」によると、住宅計画の実現時期について「2年以上先・未定」と回答した方は42.4%でした。前年の43.1%と比べるとやや減少したものの、「1年以内」(28.7%)や「2年以内」(21.9%)を上回り、最も多い割合を占めています。

ハウスメーカー側も、まずは自社を知ってもらうことを大切にしています。できるだけ多くの方に知ってもらえるように、気軽に見学できるようにしているのです。住宅展示場で開催しているイベント目当てで訪れる方も少なくありません。購入予定がない場合は、最初の段階で「見学だけしたい」「購入予定がない」と伝えておけば大丈夫です。

予約なしでもOK?

基本的には予約なしでもOKです。飛び込みでモデルハウスを訪問した場合でも、自由に見学することができます。

ただ事前予約をしたほうが、メリットがあるのも事実です。事前予約をしておけば各モデルハウスをじっくり見学できて、多くの情報が得られるでしょう。反対に事前予約をしていない場合は、混雑時にゆっくり見学できないことがあります。
また住宅展示場で開催されるイベントは、先着順や定員が決まっているものが多いため注意が必要です。参加したいイベントがある場合は、早めに予約をしておいたほうが安心でしょう。

住宅展示場を見学するメリット

住宅展示場を見学するメリット

住宅展示場は見学だけで訪れても良いのでしょうか?結論から申し上げると、見学だけでもOKです。とはいえ、「購入予定や予約がない場合でも大丈夫なのか」と不安に感じている方も多いでしょう。次の項目からは、住宅展示場を訪れる前の疑問についてお答えします。

購入予定がなくてもOK?

住宅展示場を見学するメリットは、以下の通りです。

  • 複数社のモデルハウスをまとめて見学できる
  • 家づくりの参考になる
  • イベントや特典が充実している

次の項目からは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

複数社のモデルハウスをまとめて見学できる

住宅展示場には複数のハウスメーカーのモデルハウスが建っています。ハウスメーカーの特徴や強みを同時に比較できるのは、住宅展示場ならではのメリットです。

ハウスメーカーが単独で建てたモデルハウスもありますが、住宅展示場とは違い見学できるのは基本的に1棟だけになります。既にお目当てのハウスメーカーが決まっていれば良いのですが、いろいろなハウスメーカーを見たい方には向いていません。

住宅展示場は1カ所に複数のモデルハウスが集約されているため、短時間で回れるのがポイントです。あまり時間を置かずに複数棟のモデルハウスを見学することで、体力の消耗も抑えられます。自分に合ったハウスメーカーを冷静に判断しやすくなるでしょう。

複数のハウスメーカーのカタログを一度に集められる点もメリットです。住宅展示場にはカタログを始めとした資料が数多く用意されています。見学者は自由に持ち帰ることができるため、効率的に情報収集できます。

家づくりの参考になる

家づくりの参考になる点も、住宅展示場を見学する大きなメリットです。モデルハウスには、ハウスメーカーの工夫が詰まっています。水回りや太陽光発電パネルなど、最新の住宅設備について理解を深めることもできるでしょう。住宅展示場で得られる情報は、家づくりに活かせるものばかりです。

住宅展示場では、カタログやホームページだけではわからない住み心地を体感できます。実際に見たり触れたりすることで、新しく発見することも多いです。また、さまざまなハウスメーカーのモデルハウスを回っているうちに、自分が家づくりで何を重視しているのか気付くことができます。

たとえば、間取りや動線計画は使い勝手を左右する重要なポイントですが、図面だけ見てもあまりピンとこないのではないでしょうか。しかし住宅展示場を実際に歩いてみると、良し悪しがはっきりするでしょう。

プロの話を直接聞くことも、家づくりの勉強になります。住宅展示場ではハウスメーカーの営業担当者が常駐しているため、丁寧な説明を聞けるのがメリットです。わからないことがあれば都度質問できます。住宅性能やアフターサービスなど、詳しい話を聞くことができるでしょう。

イベントや特典が充実している

住宅展示場ではさまざまなイベントや特典が用意されています。子どもから大人まで参加できるイベントが多いため、家族全員で楽しめるでしょう。たとえば子どもにお菓子を配ったり、キッズスペースを設けたりしている住宅展示場もあります。予定がない週末は、ドライブがてら家族で住宅展示場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

家づくりに関するセミナーや相談会も充実しています。たとえば土地の購入や資金計画に関するセミナー・相談会を開催している住宅展示場もあります。一級建築士やファイナンシャルプランナーなど専門家の話を聞ける絶好のチャンスです。

イベントや特典の情報は、住宅展示場のホームページなどで公開されています。予約が必要なイベントもあるため、事前にチェックしてみてください。事前に予約しておくと、特典や景品サービスを受けられる場合もあります。

住宅展示場を見学するデメリット・注意点

住宅展示場を見学するデメリット・注意点

住宅展示場を見学する際は、以下のデメリットに注意する必要があります。

  • 現実とギャップがある
  • 営業を受ける可能性がある
  • 疲れてしまう可能性がある

次の項目からは、それぞれのデメリット・注意点について詳しく解説します。

現実とギャップがある

住宅展示場を見学する際に注意しなければならないのが、現実とのギャップです。住宅展示場のモデルハウスは、スケールが大きくグレードが高い住宅になっています。モデルハウスと同じような家を建てようとすると、高額な費用がかかるでしょう。

モデルハウスの多くは延床面積が60坪前後あり、一般的な住宅に比べてかなり広いです。実際に建てる住宅は、モデルハウスより狭くなることを前提に見学しましょう。さらにモデルハウスには、グレードの高いオプション仕様が数多く取り入れられています。営業担当者にオプション仕様か標準仕様か確認が必要です。

営業を受ける可能性がある

住宅展示場を見学した後に、ハウスメーカーの営業担当者から電話がかかってくる可能性があります。営業担当者は、アンケートの記載された情報をもとに電話をかけています。

もし営業を受けたくない場合は、最初の段階で「見学だけしたい」「購入予定がない」と伝えて、やんわりと営業をお断りするのがポイントです。目的をはっきり伝えたうえで見学し、アンケートは書かずにモデルハウスを後にします。

疲れてしまう可能性がある

住宅展示場の見学は家づくりの参考になりますが、情報量が多すぎて疲れてしまう可能性があります。すべての情報を吸収しようとするとパンクしてしまうため、印象に残った部分だけ頭に入れておく程度で大丈夫です。

何軒もモデルハウスを回ると、体力的にも疲れます。1日中歩きっぱなしで、休日が潰れてしまう点もデメリットです。あまり予定を詰め込みすぎず、1日に回るモデルハウスは3軒くらいにとどめておくと良いでしょう。

住宅展示場見学のポイント

住宅展示場見学のポイント

以下の3つのポイントを意識しておくと、住宅展示場見学をスムーズに進められるでしょう。

  • 所要時間
  • 流れ
  • 持ち物・服装

次の項目からは、3つのポイントについて詳しく解説します。

所要時間

モデルハウス1棟あたりの所要時間を知っておくと、見学当日の予定を組みやすくなります。住宅生産振興財団と住宅展示場協議会の「20・30代来場者の住宅に関するアンケート調査報告(2006年度)」 によると、モデルハウス1棟あたりの平均滞在時間は、20〜30分を中心に平均32分となっています。

ただしモデルハウスをすみずみまで見学して営業担当者に質問していると、20〜30分はあっという間です。移動時間も考慮して、1棟あたり1時間程度で予定を組んでおくと良いでしょう。

流れ

住宅展示場では、以下の流れでモデルハウスを見学しましょう。

  • センターハウスで場内マップをもらう
  • モデルハウスでアンケートを記入する
  • 営業担当者にモデルハウスを案内してもらう

モデルハウスに入るとアンケートの記入を求められますが、見学だけの場合は最初に伝えます。営業担当者にモデルハウスを案内してもらっている途中で、気になることがあれば気軽に質問してみましょう。一通り見学が終わると、予算や年収など踏み込んだ話を聞かれることがあります。気が進まない場合は、次のモデルハウスに移動しても問題ありません。

持ち物・服装

住宅展示場を見学する際は、便利な持ち物と動きやすい服装で行くのがおすすめです。

便利な持ち物は、筆記用具、カメラ、メジャー、大きめのバッグです。筆記用具やカメラを持っていくと、重要なポイントを記録して後で振り返ることができます。ただし、撮影不可のモデルハウスがあるため、写真を撮る際は営業担当者に確認しましょう。メジャーは寸法を知りたいときに役立ちます。カタログを持ち運べるよう、バッグは大きいサイズにするのがおすすめです。

当日は長時間歩いたり、階段を昇ったり降りたりするため、動きやすい服装で行きましょう。脱ぎ履きしやすく、履きなれた靴で行くことも大切です。

住宅展示場の見学で失敗しないコツ

住宅展示場の見学で失敗しないコツ

住宅展示場の見学で失敗しないためには、以下のコツを押さえておきましょう。

  • 見学前にハウスメーカーを絞り込んでおく
  • 営業担当者に見学だけと伝える

次の項目からは、住宅展示場の見学で失敗しないコツについて詳しく解説します。

見学前にハウスメーカーを絞り込んでおく

せっかく住宅展示場に行くなら、たくさんのモデルハウスを見学したいと思う方は多いでしょう。しかし1日に回るモデルハウスの数を欲張ると、疲れてしまうためおすすめできません。営業担当者の説明が頭に入らず、かえって非効率になってしまう可能性があります。

失敗しないためには、1日に回るモデルハウスを3棟程度に絞り込んでおくのがコツです。事前にカタログやホームページに目を通しておけば、気になるハウスメーカーをピックアップできます。もし気になるハウスメーカーが多い場合は、2回に分けて見学に行くのも手です。

営業担当者に見学だけと伝える

繰り返しになりますが、営業担当者に見学だけと伝えることは、とても重要です。本当は見学だけなのに、買う気があるふりをしてモデルハウスを見学するのはおすすめしません。営業担当者から計画時期や希望条件などを聞かれて、気まずい思いをすることもあります。

「見学だけしたい」「今は購入予定がない」ということをはっきりと営業担当者に伝えましょう。最初に意思表示をすることで、思い違いがなくなります。

住宅展示場以外で家づくりが学べる場所

住宅展示場以外で家づくりが学べる場所

住宅展示場以外にも、以下の見学会で家づくりを学ぶことができます。

  • 現場見学会
  • 完成住宅見学会
  • 入居後見学会

住宅展示場で気に入ったハウスメーカーが見つかったら、各種見学会に参加するとさらに理解を深めることができるでしょう。

現地見学会

現場見学会とは、ハウスメーカーが実際に施工している現場を見学することです。施工段階にもよりますが、完成すると隠れてしまう構造材や基礎、断熱施工などを見ることができます。担当者が丁寧に説明してくれるため、初めて家を建てる方でもわかりやすいでしょう。

どんな大工さんが施工しているのか、実際に作業している様子など、ありのままの現場の姿を見学できます。安全対策や整理整頓が徹底されているかをチェックしましょう。大工さんは家の仕上がりを左右するため、ハウスメーカーを選ぶ前に知っておきたい重要なポイントです。

現場見学会に参加したい場合は、ハウスメーカーの営業担当者に相談してみましょう。事前申し込みが必要になります。

完成住宅見学会

完成住宅見学会とは、竣工したばかりの新築住宅を引き渡し前に見学できる会です。住宅展示場でネックになっていた現実とのギャップも、完成住宅見学会に行けば埋めることができます。完成住宅見学会の場合は、お施主さんが実際に購入して住み始める住宅です。住宅展示場とは違い、一般的なスケールとグレードであるため、リアルな暮らしを想像しやすいです。

完成住宅見学会はお施主さんの家を使うため、当然お施主さんの了承がないと開催できません。頻繁に開催されるわけではないため、開催予定がある場合は積極的に足を運んでみましょう。

買主が決まっていない分譲住宅で、完成住宅見学会が開催されることもあります。見学して気に入れば購入できるため、内覧即売会とも呼ばれています。ハウスメーカーが所有している土地に建てられる分譲住宅は、土地の価格を抑えやすい点も魅力です。

入居後見学会

入居後見学会では、お施主さんが入居した後の住宅を見学できます。入居してからの年数はまちまちで、入居直後のケースや20年以上のケースもあります。入居後見学会の最大のメリットは、お施主さんの実際に住んでみた感想を聞けることです。

お施主さんに直接話を聞けるのは貴重な機会です。たとえばアフターサービスについて知りたくても、住宅展示場ではハウスメーカー側の説明しか受けられません。しかし入居後見学会では、お施主さん側のリアルな声を聞くことができるでしょう。長い間住んでいるお施主さんに話を聞ける場合は、経年劣化やリフォームの実情を聞いてみるのがおすすめです。

まとめ

住宅展示場は複数のハウスメーカーを比較検討できる場所で、家づくりの参考になります。見学だけで訪れるのもOKで、購入予定がなくても住宅展示場の見学に訪れている方は多いです。事前にハウスメーカーを絞り込んでおくと、見学当日に効率的な情報収集ができるでしょう。

住宅展示場に行く前に情報収集を始める方は、ぜひ住まいに関する相談所にご相談ください。ハウスメーカーの選び方や予算の立て方など、家づくりに関するお悩みをサポート・解決します。中立的な立場で、お客様に合った建築会社を紹介することもできます。



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