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2021.05.31

新幹線の【グランクラス】徹底解説!軽食などのサービス・対象の新幹線・料金など

一度は利用してみたい憧れのグランクラス(Gran Class)を徹底紹介!
グランクラスとはJR東日本の東北新幹線、北海道新幹線、北陸新幹線、上越新幹線のみで運行している上質な空間で特別なおもてなしが受けられる車両です。

今回は、グランクラスのサービスや軽食、こだわりの空間や料金など、徹底的に解説します。
「はやぶさ」や「かがやき」などでラグジュアリーな列車の旅をしてみませんか?

※この記事は2021年5月12日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

グランクラス(Gran Class)とは

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

グランクラスとは、飛行機でいうファーストクラス、ホテルでいうスイートルームに相当するJR東日本が運行する新幹線に設置されている最上級グレードの車両のことです。
普通車やグリーン車とは格段に異なる上質かつゆとりのある空間で、特別なおもてなしサービスが提供されます。

2011年3月に東北新幹線「はやぶさ」のデビューと同時にグランクラスもサービスを開始。その後他の列車にも順次導入され、現在では多くの区間で運行しています。

グランクラスのコンセプトは「“特別な貴方”のためのプライベートキャビン」。
記念日や自分ご褒美にぜひ利用したい、ラグジュアリーな気分が満喫できる車両です。

グランクラスが利用できる新幹線

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

グランクラスはJR東日本の新幹線の以下の車両で利用できます。

【東北・北海道新幹線(E5系・H5系)】
■車両
はやぶさ/はやて/やまびこ/なすの
■区間
東京⇔新青森⇔新函館北斗

【北陸新幹線(E7系・W7系)】
■車両
かがやき/はくたか/つるぎ/あさま/とき/たにがわ
■区間
東京⇔長野⇔富山⇔金沢

【上越新幹線(E7系)】
■車両
かがやき/はくたか/つるぎ/あさま/とき/たにがわ
■区間
東京⇔越後湯沢⇔新潟

E5系・H5系は10号車、E7系・W7系は12号車に設定されているので、下り方面では先頭、上り方面では最後尾がグランクラス車両となります。

グランクラスの利用料金

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

グランクラスの利用料金は、運賃(乗車券)+特急料金(新幹線特急券)+特別料金(グランクラス料金)となります。

専任のグランクラスアテンダントが乗車し、食事や飲み物、おしぼりを提供する車内サービスがある列車「グランクラス(A)」と、グランクラスアテンダントが乗車しない、食事や飲み物、おしぼりなどの車内サービスがない列車「グランクラス(B)」があり、それぞれ料金が異なります。

JR北海道内と上越妙高~金沢間相互発着区間のグランクラス料金は以下の通りです。

《JR北海道内のグランクラス料金》
グランクラス(A)は、100kmまで6540円、200kmまで8040円。
グランクラス(B)は、100kmまで4450円、200kmまで5950円。

《JR東日本内相互発着区間及びJR西日本内の北陸新幹線(上越妙高~金沢間相互発着区間)のグランクラス料金》
グランクラス(A)は、100kmまで6290円、200kmまで7340円、300kmまで8390円、700kmまで9430円、701km以上10480円。
グランクラス(B)は、100kmまで4200円、200kmまで5250円、300kmまで6300円、700kmまで7340円、701km以上8390円。

その他、東北新幹線と北海道新幹線をまたがって利用する場合、北陸新幹線の東京~飯山間の各駅と糸魚川~金沢間の各駅との間を利用する場合の料金はこちらをご確認ください。

グランクラスのポイント1:プライベートな空間を満喫できる

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

グランクラスは「18名のお客さまのためだけ」に作れられた、ゆとりあるプライベート空間が特徴です。

グランクラス車両は横3列(2列+通路+1列)の座席配置で定員18席。
グリーン車の横4列(2列+通路+2列)で定員55席、普通車の横5列(2列+通路+3列)で定員65~100席と比べると、1席あたりかなり贅沢に空間を使っていることがわかります。

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

また、普通車のシートピッチ(前後間隔)は1.04m、グリーン車は1.16mとなっていますが、グランクラスは1.3m。前後の席とも適度な距離が保てる、ゆったりとした設計です。

インテリアには本革やウール、木材など質感の高い素材を使用し、ウォーム&ナチュラルな空間を演出。上質で洗練された非日常的な空間でのプライベート旅行が楽しめます。

グランクラスのポイント2:長時間でも快適に移動できる

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

シートは人間工学に基づいて座り心地を追求し、様々な体格、様々な座り姿勢でも体全体をバランスよくサポートするよう計算されているので、長時間の移動でも快適に過ごせます。

リクライニングは手元のコントロールパネルで操作し、背もたれ、座面、レッグレスト、フットレストが連動して最大45度までリクライニングが可能。座席を倒しても前後に狭さを感じさせないバックシェルタイプなので後ろを気にせず倒すことができ、包み込まれるような心地よさが味わえます。

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

2人掛け座席は半透明のパーテーションで隣の席の存在感を遮りプライバシーを確保。ヘッドレストピローやデスクライトは自由に角度調整できるので、読書も気兼ねなく快適に楽しめます。

グランクラスのポイント3:軽食やドリンクのサービスがある

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

「グランクラス(A)」では、軽食、飲み物、茶菓子が提供されます。
軽食は、有名日本料理店の総料理長が監修する見た目にも美しい「味の小箱」。季節ごとにメニューが変わり沿線地域の食材が味わえます。

飲み物は、アルコール類、ソフトドリンクなど合わせて10種類以上の用意があり、お酒は沿線地域で作られているワインや日本酒も提供されます。

茶菓子は、食に定評があるホテルの総料理長が監修する、自然素材にこだわったオリジナルパウンドケーキ。厳選素材で丁寧に焼き上げています。

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

軽食と飲み物はグランクラスアテンダントが乗車する「グランクラス(A)」で提供されるサービス。「グランクラス(B)」には軽食やドリンクのサービスはありません。

「グランクラス(A)」の該当列車は以下の通り。
【東北・北海道新幹線】「なすの」「はやて」「やまびこ」全列車、東京発仙台行および仙台発東京行の「はやぶさ」の全列車、仙台・盛岡・新青森発~新函館北斗行および新函館北斗発~新青森・盛岡・仙台行の「はやぶさ」の全列車、一部の臨時列車
【北陸新幹線】「あさま」全列車
【北陸新幹線】長野発~金沢行および金沢発~長野行の「はくたか」全列車
【上越新幹線】E7系編成車両で運転する「とき」「たにがわ」全列車

サービスの対象車両かは、予約の際に確認してください。

グランクラスのポイント4:スリッパなどアメニティが充実

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

車内を快適に過ごすためのアメニティグッズも充実しています!
「グランクラス(A)」ではスリッパ、アイマスク、靴ベラ、ブランケットが利用でき、「グランクラス(B)」ではスリッパ、ブランケットが利用できます。

スリッパは各座席に備え付けられており、靴ベラ、アイマスク、ブランケットが必要な場合はグランクラスアテンダントに依頼します。

そして、スリッパ、アイマスク、靴ベラはお持ち帰りOK!
やわらかな生地で作られたスリッパとアイマスクは、やさしい肌触りで心地よいと評判。洗練されたおもてなしのアメニティが自宅や旅先でも使えます。
ブランケットの持ち帰りは不可なので、うっかり持ち帰らないように気をつけてくださいね。

チケットの購入方法

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

グランクラスの乗車券は、通常の新幹線と同じ方法で予約、購入できます。
グランクラスはグリーン車(特別車両)の一種という位置づけなので、「グリーン券」の表示となっている場合もあります。

予約ができるのは乗車予定日の1カ月前の10時から。4月1日に利用したい場合は3月1日の10時が発売開始となり、それ以前は予約できません。連休や人気のシーズンに利用したい場合、発売開始と同時に予約するようにしましょう。

グランクラスの乗車券の購入方法は以下の通りです。

【みどりの窓口】
全国の主要駅にあるJRの窓口。対面で購入できるので、初心者におすすめの方法です。窓口で希望する区間と時間を伝えると、係員さんが候補の列車を教えてくれます。

【指定席券売機 】
JR駅構内にある券売機。画面の案内に従って利用する区間と日時を入力すると候補の列車が表示されます。みどりの窓口の営業時間外や混雑時、手早く購入したい場合におすすめです。

【えきねっと】
JR東日本が運営しているポータルサイト。全国のJRの指定席・自由席の予約、購入ができ、切符の受け取りは駅窓口となります。
利用するには会員登録(無料)が必要ですが、発売開始日の1週間前から予約できるというメリットがあります!

【旅行会社】
JR東日本グループの旅行会社「びゅうトラベル」をはじめとし、一部の旅行会社ではグランクラスを利用した企画旅行、ツアー旅行を販売しています。

東京駅発の場合は、ビューゴールドラウンジが利用できる

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

東京駅発のグランクラスを利用にする場合は、ビューゴールドラウンジが利用できる特典があります。

ビューゴールドラウンジとはゴールドカード会員などの限られた人だけが利用できる、東京駅構内にある特別な空間です。グランクラス券を提示すると乗車当日に限り、出発予定時刻の90分前からラウンジに入れます。

ラウンジでは、ソフトドリンクや小菓子、新聞・雑誌、無線LAN、クロークなどのサービスが利用可能。時間に余裕をもって到着して、ぜひ利用してみてください。

利用時の注意点

(画像提供:JR東日本)
(画像提供:JR東日本)

予約・購入時には軽食やドリンクのサービスがある「グランクラス(A)」と、軽食やドリンクのサービスがない「グランクラス(B)」の2種類があるので、どちらを選ぶか間違わないようにお気を付けください。

「グランクラス(A)」の該当車両はダイヤ改正のタイミングで変更になる場合があるので、利用前には公式HPで確認することをおすすめします。

グランクラスは品質向上のため、車内サービスのリニューアルを随時行っています。各種サービスの内容も利用前に公式HPで確認してください。

一度は乗ってみたい、いつかは乗ってみたい、憧れのグランクラス!
次の旅に利用してみてはいかがですか?

「グランクラス」の詳細はこちら

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われている可能性があります。
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仲西なほ子  仲西なほ子

沖縄出身、沖縄育ち、沖縄在住。15年間の東京生活を満喫してUターン。現在はフリーランスで取材・執筆・編集・コピーの仕事と、美容の仕事でプライベートサロンも稼働中。息抜きは沖縄県内のリゾートホテル巡り。